172.ガーデニア・オリヴィエ ページ22
ガーデニア・オリヴィエは幼少期からありとあらゆる生き物に興味を持った
「Me're, sais-tu pourquoi l'amaryllis en grappe est utilisé pour les tombes japonaises?」
(お母さん、どうして彼岸花が日本の墓に使われるか知ってるかい?)
「Maintenant pourquoi?」
(さぁ、どうして?)
「fufu, c'est parce que c'est toxique! N'est-ce pas agréable?」
(ふふ、それはね毒があるからだよ!素敵でしょう?)
言葉を喋らずとも強く生き続ける草木、花
人間にはない牙、爪、毒……全てを愛した
「ん〜この薬草はどんな効果が出るのだろう?」
現代社会には書物があった
学校の教科書のように読んで学べば、毒の性質、薬の用途、全てわかることができる
しかし、彼は他人の力を借りずに自分の力で、自分の体で試した
自分で試した毒と薬だけを書き取り自分だけの本を作り、彼の部屋には植物だらけになった
世界中を飛び回り、海、森、陸……全てを歩んで行き、医者となり名を響かせた
「う"っ……ぐぁ…ふふ、思ったよりも強い毒だね……頭が割れそうだよ……けど君可愛いね、ふふふ」
生死をさまよう毒を喰らっても、彼は毒を恨むことは一度たりともなかった
しかし彼は、人間の愛し方だけは分からなかった
現代は【毒に魅せられた金木犀】として有名になった彼だが、過去に家族を強盗事件で亡くしたことがある
両親は彼とは違い、どこにでもいるような夫婦だった
葬式の日、彼は涙を一滴も垂らすことなく、笑いながら「どうして人の死で泣かないといけないんだい?」と親戚の前で式に使われた菊を“ 食べた ”
「貴方、自分の親が殺されたのよ!?」
「だからなんだい?人はいつか死ぬものだろう?それが少し早くなっただけじゃないか…お母さんもお父さんも幸せに暮らしていたと聞く、いい事じゃないか」
「っ…貴方のせいよガーデニア!貴方なら毒なりなんなりで反撃できたはずなのに…」
「僕は毒を悪用しない、今までずっと生き残ってきた生き物を冒涜する事になるからね」
「この、悪魔___!!!」
ガーデニア・オリヴィエには彼女達が何に怒ってるのか理解が出来なかった
不自由ない暮らしをしていた
毎日美味しいご飯を食べてた
それを不穏に思った人間が襲って殺した
人間の闇を甘く見ていた両親が悪いのではないか
ガーデニア・オリヴィエが【毒使いの悪魔】と呼ばれ始めたのはこの日からだった
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Moon(プロフ) - こんにちは(*ˊᵕˋ*)コメント失礼します🙇♀️とても、続きが気になるのでよろしくお願いします。m(_ _)m (6月16日 0時) (レス) @page32 id: b2ea47ad96 (このIDを非表示/違反報告)
街町市 - 続編おめでとうございます!めちゃくちゃ面白かったです!!!!!! (2020年9月1日 21時) (レス) id: af87552866 (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草 - 羽京とゲンが保護者となりつつあるwww (2020年8月9日 13時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
猫田尋 - 続編おめでとうございます!言うの遅れてすんません!更新頑張って下さい! (2020年5月9日 20時) (レス) id: b8b4fe567a (このIDを非表示/違反報告)
べーたでーた(プロフ) - 翡翠さん» ありがとうございます!気に入って頂けて嬉しいです!翡翠さんもお体にお気をつけてください(´ω`) (2020年4月27日 23時) (レス) id: 812a14537b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:べーたでーた | 作成日時:2020年4月24日 21時