１６６．日の出 ページ16
『千空、千空……起きて』
｢ん"…なんだ………｣
『初日の出、二人で見に行こ〜……？』
他の皆は起こさない、二人で見に行きたかったから
まだ眠たげな千空に申し訳なさを持ちつ、元帝国のてっぺんまでのぼっていく。
千空達五知将の会議室で日の出を待った
｢くぁ………てめぇ寒くねぇのか｣
『ん…寒くないよ〜……』
思ってたよりも早くきちゃったみたいだから、体をぴったり合わせてしゃがんだ
『……そういえば、今日だったね〜……真空管を作るためのフィラメントをスイカが持ってたの』
タングステン、綺麗だったね
｢綺麗なのはてめぇも変わんねぇぞ｣
『………この至近距離でそ〜いうこと言われるの照れる』
｢……クク 日の出までまだ時間あるし、今だけどきどき野外学習といくか｣
耳元で喋る千空から少し頭を離すと、許さないというように腰と手首を掴まれた
あ、ダメだ…スイッチ入った千空からは逃げられない
こうなると千空は綺麗な赤い目をギラつかせて獅子の目になる
早朝の冷たい空気で乾燥した唇が少し恥ずかしかった
『んっ……ふ…っ…』
未だに慣れない唇を噛まれる感覚
噛まれては舐められ、吸われ、口内の液体が音をたてる
鼻から息が抜けて、ただお互いの熱しか感じられない
この空気が、あれから癖になってる
｢っは………欲しがりさんにはまだ足りねえか？｣
『もっ…じゅうぶん……』
このままだと日の出の時間になっても止まらずに最後までやっちゃうことになりそう
それだけは止めなきゃ……
｢……いや、俺がまだ足んなかったわ｣
『えっちょ待って……ここでやったらみんな起きちゃっ…』
｢100億%安心しとけ最後まではやんねぇよ｣
消えかけてるお可愛い跡があるから付け直すだけだ
千空はそう言うと掴んでる私の首に顔を埋めた
『ひっあ……』
……今、絶対舐められたぁっ
｢…っふ………もう一個……｣
『ｯ……は』
もう、空が紺色からオレンジに変わってきてる
日の出が始まった
『千空のばか、ばか、ばか、見えるところに付けることないでしょ〜…』
｢次消えそうになったら言えよ、もっかい付ける｣
『つけすぎ……！！日の出も……うぅ』
｢新年から跡がつけられて100億倍満足だけどな、A様は不満だったか？｣
『………めちゃくちゃ満足してます〜……』
｢ククク 良かったじゃねぇか｣
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Moon(プロフ) - こんにちは(*ˊᵕˋ*)コメント失礼します🙇♀️とても、続きが気になるのでよろしくお願いします。m(_ _)m (6月16日 0時) (
レス) @page32 id: b2ea47ad96 (このIDを非表示/違反報告)
街町市 - 続編おめでとうございます！めちゃくちゃ面白かったです！！！！！！ (2020年9月1日 21時) (レス) id: af87552866 (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草 - 羽京とゲンが保護者となりつつあるwww (2020年8月9日 13時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
猫田尋 - 続編おめでとうございます！言うの遅れてすんません！更新頑張って下さい！ (2020年5月9日 20時) (レス) id: b8b4fe567a (このIDを非表示/違反報告)
べーたでーた(プロフ) - 翡翠さん» ありがとうございます！気に入って頂けて嬉しいです！翡翠さんもお体にお気をつけてください(´ω｀) (2020年4月27日 23時) (レス) id: 812a14537b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：べーたでーた | 作成日時：2020年4月24日 21時
