たんぽぽが7 ページ8
由「え、その子……」
私は善逸を地面に押し付けた。
善逸は見事に頭まで埋まったが気にしないでおこう。
『な、何かの見間違いじゃない?』
由「そ、そうなの……?いや、でも何か埋まってるけど……」
由は善逸の後頭部のたんぽぽを見つめた。
『何でもないから!じゃあ私帰るわ、じゃっ!』
私は善逸を引っ張り出して、秒速三十万kmで去っていった。
家に戻ると、善逸が私の肩を掴んできて睨み付けた。
善逸「頭割れたかと思った!頭割れたかと思った!」
善逸の全身は真っ赤に染め上がっていた。
『いや、トマトケチャップだよ。うん。善逸、駄目だろう?売り物のトマト潰しちゃ……』
善逸「俺はこの目で地面に押し付けられたのを見た!!」
ちっ。
『ごめん』
善逸「何で野生のたんぽぽに謝ってんだよ!?」
目を開けると、私は庭に咲いていた本物のたんぽぽに謝っていた。
『あ、いや。これはまじでごめん。素で間違えた』
どうりで善逸の背ぇ縮んだと思ったわけだ。
『ねぇ、善逸……一つどころか百ぐらい質問したいんだけど……』
珍しく私が真剣な顔をしたので、善逸は気を積めたような顔をした。
私はGoogl○を開いて【我妻善逸】と検索した。
やべぇ、たんぽぽがいっぱい咲いてる(白目)。
私はプロフィールを押して質問する。
『はいorいいえで答えて』
善逸「う、うん」
『クエスチョン1、貴方は竈門炭治郎と同期である』
善逸「はい」
『クエスチョン2、貴方はうなぎが好きである』
善逸「はい」
『クエスチョン3、貴方は肝心な時にしか役に立たない男である』
善逸「はい、え?」
『クエスチョン4、貴方の師匠は桑島慈悟郎で兄弟子は獪岳である』
善逸「はい」
やべぇよおぉおおおお、本物だよぉおおお!!
善逸「何、この質問?」
私は善逸の背中をそっと擦り、
『今まで頑張ったんだな』
そう言葉を掛けた。
善逸「いや、何が!?」
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エナ(プロフ) - ゴリラとたんぽぽの恋愛も一味違って、イイね👍 (1月1日 22時) (レス) @page34 id: 5755aafd19 (このIDを非表示/違反報告)
ごんざれす - ごめんなさい笑不覚にも、「納豆ご飯の納豆がないみたい」ってとこにツボった笑 (5月14日 12時) (レス) @page29 id: f270d4d256 (このIDを非表示/違反報告)
骨の皮スネア(プロフ) - げんやんの細胞さん» こちらこそ、ここまでお読みいただきありがとうございます! (2020年11月22日 12時) (レス) id: fc01cbb441 (このIDを非表示/違反報告)
げんやんの細胞 - 完結おめでとうございます!!最後までギャグ線と感動を掛け合わせていた感じが大好きでした...素敵な小説ありがとうございました!(o^^o) (2020年11月21日 19時) (レス) id: 413fb8b5dd (このIDを非表示/違反報告)
骨の皮スネア(プロフ) - げんやんの細胞さん» えへへへへ((嬉しいお言葉ありがとうございます!! (2020年11月20日 22時) (レス) id: fc01cbb441 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:骨の皮スネア | 作成日時:2020年4月30日 11時