風呂場からたんぽぽが生まれました。【我妻善逸】

たんぽぽが６ ページ7

いやいやいや……そんなわけないよな……！


きっとこれはあれだ。


ドッペルゲンガーって奴だ！


いや、ドッペルゲンガーも駄目だろうが！！


この格好のコスプレかもしれないし！


駄目だ……爺ちゃんから貰った羽織ゆーてたやんけ！！


逃げ場がねぇぞ……！



「Aーー！！」


『ぎゃぁああ、化け物ぉおおおおお！！』


後ろから新幹線が突進してきたぞ……。





『……って、由かい』


こいつは由。私のクラスメイト。


由「Aがショッピングモールに居るなんて珍しいね。いつもトイレに引きこもってるのに」


『誰がうんにょ星人だよ』


由は私が持っている本に目を向けると、物凄い勢いで肩を掴んできた。


目がいってるぞコイツ。

そして息が荒い。

鼻血が滝の様に流れてる。





由「嘘でしょ、A……やっとアニメの良さが分かったの！？」


ブンブンと揺さぶる。


気持ち悪いぃいいい！！


『違うよ、ただ気になっただけで……』


由「私の推しはねこの子」



話聞けやゴラァァア。


本の表紙の善逸(っぽい人)に指差した。


由「この子可愛いんだよ！きっとAも気に入るよ！！惚れるよ！！鼻血出せるよ！」




絶対にコイツに善逸を会わせたくねぇな。


早いとこ帰る……、







善逸「あ、A居た」




テメェ空気読めやぁぁああああああああ！！

たんぽぽが７→←たんぽぽが５

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す