たんぽぽが３ ページ4
『つまり君は大正から来た鬼狩りと言うことか……。残念だけど、ここに鬼なんていないよ。それに鬼殺隊なんて集団、歴史上にないし』
善逸の顔はみるみる青くなる。
すると私にいきなり抱きついてきて泣き出した。
善逸「どうしよう！！このまま俺帰れないなんてぇええ！！」
鼻水をつけやがったぞコイツ。
『汚ねぇ』
私は善逸にビンタをした。
すると善逸は扉をぶっ壊して飛んでいった。
『あ、やっべぇ』
しばらくすると、善逸はボロボロのまま走って戻ってきた。
『ごめん、ごめん。ぶっ飛ばすつもりは無かったんだよ』
善逸「非常識！怖い！狂暴な女の子だよ！」
『ﾃﾍｯ、許してちょんまげ？』
善逸がくそほど引いてやがる。
は？
私の美貌が敵わないなんて……コイツただ者じゃないわ。
『面白いね、問逸』
善逸「善逸だよ！どっかの猪と同じような間違えするなよ！！」
『あぁ、善逸か……。私はA、よろしくね。敬ってくれてもいいんだよ？』
善逸「どう考えても同い年だろ」
呆れ顔で言ってくる。
まじでコイツ、土に埋めてやろうか。
『じゃあ何歳よ』
善逸「俺は１６だ」
私は鼻で嗤った。
善逸「まさか……」
『そのまさかだよ、善逸くん。どうやらこの勝負私の勝ちのようだね……私は１７だ！』
善逸「小さい心だな……」
『ああ"ん？』
１６と１７じゃ、天と地の差があるだろうがぁあ！！
善逸「ここはAの家？」
『そうだよ。お母さんと二人暮らし』
善逸はウキウキした表情で言い出した。
善逸「ここに住ませてください！」
『却下』
善逸は絶望の顔をした。
母「いいんじゃない？空き部屋もあるし……善逸くん面白い子だし」
お母さんが扉を開けて入ってくる。
お母さんに言われちゃ、断れないじゃん。
『お母さん……もう、分かったよ、善逸あとで日用品買いにいくよ』
善逸「ありがとうございます！！
(Aのお母さん綺麗な人だな……確かにAも整った顔してるけど、こんな狂暴な女の子だし……！)」
母「パイナップル剥いてあげるわね」
お母さんは拳をつくるとパイナップル目掛けて振り落とす。
パイナップルは真っ二つに割れた。
善逸「」
『わあ、旨そうだな！』
善逸の笑顔がひきつり出す。
『どうした、善逸？』
善逸「いや、何でもない……」
善逸は突然静かになった。
善逸「(やっぱり、親子って似るものなんだな……)」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 234人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
エナ(プロフ) - ゴリラとたんぽぽの恋愛も一味違って、イイね👍 (1月1日 22時) (
レス) @page34 id: 5755aafd19 (このIDを非表示/違反報告)
ごんざれす - ごめんなさい笑不覚にも、「納豆ご飯の納豆がないみたい」ってとこにツボった笑 (2023年5月14日 12時) (レス) @page29 id: f270d4d256 (このIDを非表示/違反報告)
骨の皮スネア(プロフ) - げんやんの細胞さん» こちらこそ、ここまでお読みいただきありがとうございます！ (2020年11月22日 12時) (レス) id: fc01cbb441 (このIDを非表示/違反報告)
げんやんの細胞 - 完結おめでとうございます！！最後までギャグ線と感動を掛け合わせていた感じが大好きでした...素敵な小説ありがとうございました！(o^^o) (2020年11月21日 19時) (レス) id: 413fb8b5dd (このIDを非表示/違反報告)
骨の皮スネア(プロフ) - げんやんの細胞さん» えへへへへ((嬉しいお言葉ありがとうございます！！ (2020年11月20日 22時) (レス) id: fc01cbb441 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：骨の皮スネア | 作成日時：2020年4月30日 11時
