たんぽぽと18 ページ19
善逸side
本当に何なんだよ！！
隣町まで吹っ飛んだんだよ！？
もう、あいつが鬼倒せよ。
なんか腹が立って眠れない。
これも全部、Aのせいだ。
ガチャッ
ん？
『善逸』
A？あ！流石に謝りに来たか！！そうだよな！柱の一撃より思い殴りだったもんな。
でも、Aの雰囲気は暗い感じだった。
電気がついていないから表情はよく分からないけど、どこかおかしかった。
善逸「どうしたの……こんな夜中に……」
時計の針は２時を指していた。
『一緒に寝てもいい？』
え、
善逸「え、どうしたの……って、断る前に入ってるじゃん。本当にどうし……え、」
Aは俺の布団に潜り込むと、抱きついてきた。
善逸「……A？」
何も喋らないA。
抱き締める力が強くなる一方。
すると突然、
『私って弱いかな』
か細い声でそう言われた。
善逸「本当にどうしたんだ？いつものAじゃないよ」
俺はAの方に振り返る。
善逸「お、おい。何で泣いてるんだよ……」
Aの目には大粒の涙が溜まっていた。
それがAの頬を伝う。
俺はAの涙を拭った。
『……少し、嫌な夢見ちゃって。ねぇ、善逸……私、強くなりたいよ』
善逸「……強く？」
『人を守れるほど強くなりたい』
人を守れるほど強くなりたいか……。
弱い俺には分からない。
俺は怖くて鬼から逃げてばかりだ。
でも、
善逸「俺は、Aは強いと思うよ」
『…………』
驚いたかのように顔を上げた。
善逸「俺は恐怖で鬼から逃げてばかりだ。そんな守られてばかりの俺だけど。皆……言葉を掛け合うんだよ。
俺は、仲間がいたから、こんな怖い任務も全う出来る。
この時代に来たときも、Aは俺を励ましてくれた。言葉を掛けてくれた。
強さは肉体的じゃない、心なんだなって俺は思った。
Aは強い。
だから、そんな顔するなよ。俺はお前と犬猿のような仲だけど、お前のことは嫌いじゃないんだ。Aは笑った顔が似合うから。いつもみたいにバカやりなよ」
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エナ(プロフ) - ゴリラとたんぽぽの恋愛も一味違って、イイね👍 (1月1日 22時) (
レス) @page34 id: 5755aafd19 (このIDを非表示/違反報告)
ごんざれす - ごめんなさい笑不覚にも、「納豆ご飯の納豆がないみたい」ってとこにツボった笑 (5月14日 12時) (レス) @page29 id: f270d4d256 (このIDを非表示/違反報告)
骨の皮スネア(プロフ) - げんやんの細胞さん» こちらこそ、ここまでお読みいただきありがとうございます！ (2020年11月22日 12時) (レス) id: fc01cbb441 (このIDを非表示/違反報告)
げんやんの細胞 - 完結おめでとうございます！！最後までギャグ線と感動を掛け合わせていた感じが大好きでした...素敵な小説ありがとうございました！(o^^o) (2020年11月21日 19時) (レス) id: 413fb8b5dd (このIDを非表示/違反報告)
骨の皮スネア(プロフ) - げんやんの細胞さん» えへへへへ((嬉しいお言葉ありがとうございます！！ (2020年11月20日 22時) (レス) id: fc01cbb441 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：骨の皮スネア | 作成日時：2020年4月30日 11時
