鬼殺隊が嫌いな少女は炭治郎に懐きすぎた【鬼滅の刃】

炭治郎と７ ページ9

炭治郎side

俺は、柱合会議の後しのぶさんの屋敷に預かられた。

「五回！？五回も飲むの？一日に！？」

病室から高い声が聞こえてくる。

この声って……！

アオイ「まだ騒いでるのあの人…」

炭治郎「善逸…！！」

善逸がベッドの上で騒いでいた。

アオイ「静かになさってください！！説明は何度もしましたでしょう。いい加減にしないと縛りますからね」

しくしくと泣く善逸に俺は声をかける。

話を聞くと、善逸は蜘蛛に刺され毒が体に回っていたみたいだ。

しかし、善逸の姿は見えても伊之助と村田さんの姿が見えない。

炭治郎「伊之助は？村田さんは見なかったか？」

善逸「村田って人は知らんけど伊之助なら隣にいるよ」

目線を移すと、静かに伊之助がベッドに横たわっていた。

炭治郎「伊之助！！無事でよかった…！！ごめんな助けに行けなくて…！！」

伊之助「イイヨ、気ニシナイデ」

善逸の話によると首をガッとやられて喉が潰れていたようだ。

分かりやすい落ち込み方をする伊之助に善逸は気持ちの悪い笑い方をする。

善逸「炭治郎はどうだったの？柱と会ったんじゃないの？」

炭治郎「うん、会ったよ。何だか不思議な子がいたんだ」

善逸「誰！？女の子！？炭治郎ー俺に内緒できゃっきゃうふふしてたのかぁーー！？」

善逸がすごく前のめりで話を聞く。

炭治郎「そうじゃないけど…なんか他の柱とは違った匂いだった」

善逸「何だよそれ…」

炭治郎「Aさんって言ってたな」

何だか俺は無性に、あの子が気になっていた。

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