幸せな生き方。5【橙】

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蓮side



再び車椅子に康二を乗せて、街へ出た。


近くのカフェに入ると、すぐに席へ通してくれた。

そして1つチェアを片付けてくれたため、康二は座り直すことなく車椅子のまま席に着けた。


好きなものを頼んで楽しく食べていると、横のテーブルに高校生らしいJK2人組が座った。


A)あ、、、あの、、、蓮さん、ですか？

蓮)ぁ、そうです

A)私、ファンなんです！応援してます！
お友達とプライベート中でしたよね、すいません！つい、声をかけたくなってしまって、、

蓮)大丈夫ですよ。兄なんです。

B)ぇ、この人、障害者か何かですか？

A)B子やめてよ！すいません！！

B)え。だって、蓮ってあのモデルの人でしょ？その家族が障害者とかやばいじゃん笑。
闇ありすぎでしょ笑

A)kojiさんですよね。お会い出来て嬉しいです。連れが失礼なこと言って申し訳ございません！失礼します！！！


Aが気を使ってか、席を変えてくれて、2人は俺らの目線に入らない所へ行った。


康二はというと、手が止まってしまって、さっきまでフォークを使って夢中に食べていたのに、今は一点を見つめ放心状態になっていた。

蓮)こーじ

康二)……、か、、える

蓮)え？

康二)お、、れは、、そと、に、でたら、、あ、かん、ねん、、、ﾊﾊｯ笑



無理して笑う康二に、俺は何も言えなかった。

もう俺も食欲が無くなって、会計を済ませ、家へと向かった。



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


家に着いて、車から降りた康二は家までは車椅子を使わずに、歩いて行くと言ったものの、目眩がきてしまったらしく、5本ほど歩いてしゃがんでしまった。


蓮)ちょっと捕まっててね

俺は抱きかかえて、康二のベッドまで運んだ。

ベッドに着くやいなや、布団の中へモゾモゾと潜ってしまった。

蓮)ごめんな、、こんなつもりじゃなかったのに。

康二)お、れ、、が、、わ、る、いの。

蓮)それは違うよ

康二)ううん、、おれ

蓮)また、お買い物行こうね？
俺は一緒に服選べて嬉しかったよ

康二)…、

蓮)康二は楽しくなかった？

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