232話 ページ43
ひとしきり笑いあったあと砂浜を歩きながら二人で話す。
「ここ最近、必死になにしてんだ？」
「えっと」
私は大昔の賢者様の末裔の一族で大いなる厄災を弱める役割があること。その術式が去年解けていたから被害が大きかったこと、今年は自分がその役割を担ったことを話す。
「つまり、術式のために公用語を覚えてる……ってことか」
「はい！私もカインさんみたいにみんなを守りたいんです、みんなを救いたい。……なので、カインさん、私に教えてください。どうしたらみんなを救えますか？」
騎士としての自分を保たなくては心で使う魔法が弱くなると、毎日鍛えてらっしゃるし、中央の国の方はみんな正義感が強いから、きっとその方法を知ってる。
だが、予想とは裏腹にカインさんは足を止めて、無言で私を見つめた。
「カインさん……？」
「…………、……全ての人を救えたらどれだけいいんだろうな」
含みを持ったその言葉に首を傾げる。
どういう意味……？
「カインさん？なにかあったんですか？」
「なーんてな！全員救うってのは、オズでも無理だ！だから俺は目の前の命を、助けられる命を全力で助けるのみってな！」
「た、たしかにそうですね！私も、できる限り沢山助けます！」
「その意気だ！でも今回みたいに頑張りすぎて倒れんなよ」
そう笑う彼はいつも通りに見える。
さっきのはなに……？なにかを意図的に隠したの？それとも…………。
少し不安になったが、その後カインさんは一切さっきの話題に戻さなかった。おのずと私も言い出せず最近の魔法舎の話をして、夜中の二時頃、そっと魔法舎に戻ったのだった。
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灯油マン(プロフ) - マリーさん» 200話を経てようやくムルが思い出しました！そう言って頂けて嬉しいです！ここから少しずつ登場調整しつつ、話を進めて行きます！ (2022年8月28日 5時) (
レス) id: 3428c02407 (このIDを非表示/違反報告)
マリー(プロフ) - 占ツク開く頻度が減ってるので返信頂いてたの気づきませんでした！ありがとうございます！ムルが思い出して夢主ちゃんに弟子って言ってくれたの嬉しい(TT)作者さん並びにこの作品のファンは私含めてちゃんと見ているはずですので安心してください(^^ゝ！ (2022年8月27日 0時) (レス) id: 9b9f0146ff (このIDを非表示/違反報告)
灯油マン(プロフ) - マリーさん» 盛り上がってまいりました！コメントありがとうございます！全然来ないので不安になっていたところでした！救われました！頑張ります！ (2022年8月19日 10時) (レス) id: 3428c02407 (このIDを非表示/違反報告)
マリー(プロフ) - わ〜！わ〜！良い感じになって来たあー！！ (2022年8月19日 8時) (レス) @page11 id: 9b9f0146ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：灯油マン | 作成日時：2022年8月5日 9時
