102話 ページ6
外に出したAはしばらく大人しくしていたが、人目に着く場所に出た途端きゃっきゃとはしゃぎ始める。
こんなに走ってるところ学校ですら見たことないけど大丈夫なのかしら？
｢木に飾り付けしてある！｣
｢あれはクリスマスツリーよ、見たことないの？｣
｢うちの国にはない文化だから……｣
リリアが真似事はしてたけどあれでいて雑なところがあるからだいたい合ってるけどなんかちがう、みたいな木に呪具が飾り付けられてたっけ。
あれを見てぴーぴー泣いてたシルバーが懐かしいわ。
もう10年以上前のことだから。
｢あ！！すごい！鹿がいる！｣
｢あれはトナカイ。あ、こら！走らないで！また倒れるわよ！｣
｢大丈夫！！｣
ふわりと髪を靡かせて子供たちの輪に入っていったところで周りのお母さん方が振り返った。
｢まって！？あれエリック様じゃない！？｣
｢その隣にいるのはヴィル様！？｣
｢あの二人にそっくりだけど……あの女の子は誰！？｣
あまりに声が大きく、通行人も足を止めてざわつく。
想像通りあのヴィル・シェーンハイトとエリック・ヴェニューが街を歩けば騒ぎになる。
皆がスマホを構え出した時ダッドがす、とカメラの前に立った。
｢あ……あの子は僕の姪っ子だよ。芸能活動もしてない普通の子だから撮らないで貰えるかな？｣
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軽油の人(プロフ) - 深い水に足跡を。さん» コメントありがとうございます。とても嬉しいです。これからもご愛読いただけるよう頑張ります！ (5月16日 8時) (
レス) id: cb73de7f61 (このIDを非表示/違反報告)
深い水に足跡を。(プロフ) - ストーリーもイラストも大好きでいつも読ませていただいてます。応援してます！ (5月15日 21時) (レス) @page5 id: 35bc9d7cdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：軽油の人 | 作成日時：2023年5月15日 11時
