128話 ページ32
「ここに居た！」
ポムフィオーレ寮の前でいじけていればレイペア先輩とアジーム先輩、そしてバイパー先輩が走ってきた。
「デュース、大丈夫だよ」
「え？」
「私もね、苦手なことは多い方だしなんでもそつなくこなせたことなんてないの。でもね、どんなことでも必ず慣れるの。そうしたら出来るようになる。だからデュースも大丈夫。絶対慣れるから」
「レイペア先輩……」
「そーだぞ！今のお前は利き手と反対の手で字を書いて俺はなんて字が下手なんだ〜って言ってるように見える。お前、馬鹿なんだからさ。頭使うより直感で動いた方が上手くいくんじゃねえか？」
「……直感で……」
俺にはエースのような要領の良さも、クローバー先輩のような人あたりの良さも、ダイヤモンド先輩みたいな情報収集能力もない。……もちろんローズハート寮長のような統率力も。
そんな俺に今……出来ることはなんだろうか。
「先輩方！ありがとうございます！俺、やってみます！」
「おー！なんかわかんねえけど頑張れよ！」
一礼してデュースはどこかへ走っていく。
はぁ、これで良かったのかな？
……でも、久しぶりに走ったら疲れちゃったな。
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軽油の人(プロフ) - 深い水に足跡を。さん» コメントありがとうございます。とても嬉しいです。これからもご愛読いただけるよう頑張ります！ (5月16日 8時) (
レス) id: cb73de7f61 (このIDを非表示/違反報告)
深い水に足跡を。(プロフ) - ストーリーもイラストも大好きでいつも読ませていただいてます。応援してます！ (5月15日 21時) (レス) @page5 id: 35bc9d7cdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：軽油の人 | 作成日時：2023年5月15日 11時
