125話 ページ29
自分の臣下を取られたことへの嫉妬か。
どいつもこいつも嫉妬深いったらありゃしない。
「王…………、うーん……そういうのは考えたことない。私はマレウスにもヴィーにも仕えてるつもりはないし、両親と暮らした家とリリアを守るために生きてきたわ。もちろんマレウスを次期国王と認めている。それにヴィーはポムフィオーレの女王に相応しい人だと思う。けど、私からしたらアンタはリリアの手料理にピーピー泣いてた子供だしヴィーはクラスメイトよ」
それ以外とくに思うことは無いわ。と言えば笑われた。
「ふっ、シェーンハイトがクラスメイト？お前は本気で言っているのか？」
「クラスメイト以外に何があるの？」
同じC組でしょ？
今更どっちかクラス間違えてたとかそういう話？
「シェーンハイトがお前をただのクラスメイトと思っているわけが無い」
「なぜ？」
「僕に無許可で寮へ合宿させ、ウィンターホリデーにはお互いの家で過ごしたそうじゃないか。シェーンハイトほどガードの硬い男がそれを許す相手なんて決まっているだろう」
「マレウス、この話はやめておくんじゃ。さ、みなでご飯を取りに行こう」
「……リリアなぜ止める？」
「気づかせたくないんじゃよ。もう少しだけわしの傍に置いておきたい」
「リリアがそう言うならこれ以上はやめよう」
2人でなにかこそこそ喋ってる。
なんだったんだろう。
「A殿、俺がお盆を持ちます。好きなものを乗せてください」
「ありがとう、シルバー」
力のない私の代わりにシルバーが手伝ってくれる。
この子もリリアの手料理にピーピー泣いてたけどこんなに大きくなって。人の子は本当にすぐ大きくなるわね。
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軽油の人(プロフ) - 深い水に足跡を。さん» コメントありがとうございます。とても嬉しいです。これからもご愛読いただけるよう頑張ります！ (5月16日 8時) (
レス) id: cb73de7f61 (このIDを非表示/違反報告)
深い水に足跡を。(プロフ) - ストーリーもイラストも大好きでいつも読ませていただいてます。応援してます！ (5月15日 21時) (レス) @page5 id: 35bc9d7cdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：軽油の人 | 作成日時：2023年5月15日 11時
