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97話 ページ1
希少な材料を使って魔法薬を作り続けて10時間。
ようやく完成した。
効能は試しようがないから確定では無いが、ネズミに飲ませたらぐっすり眠りについたのだ。
このネズミがずっと起きなければ薬は完成だし、アタシたちが生きている間に起きたら失敗ね。
｢A、ありがとう。素晴らしい薬ができたわ｣
｢よかった…………あ、｣
気を抜いたらなにか皮膚を伝う感触を覚える。
生暖かく口元を滑り落ちる液体がポタポタと服に赤いシミを作った。
｢どうしたの急に！？｣
｢ちょっと頑張りすぎたみたい……頭くらくらしてきた……｣
一日中頭を使って立ちっぱなしで……ってなったら体力のない私は体調を崩すに決まってる。近くにあった椅子に座りヴィーから借りたタオルで鼻を抑えた。
｢顔が赤い……少し熱があるわね。ごめんなさい、無理させたわ｣
｢ううん、ヴィーの思うような薬が出来て良かった｣
成功してるかはわからないけど……アタシとアンタで作った薬だもの。きっと成功してるはず。
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軽油の人(プロフ) - 深い水に足跡を。さん» コメントありがとうございます。とても嬉しいです。これからもご愛読いただけるよう頑張ります！ (5月16日 8時) (
レス) id: cb73de7f61 (このIDを非表示/違反報告)
深い水に足跡を。(プロフ) - ストーリーもイラストも大好きでいつも読ませていただいてます。応援してます！ (5月15日 21時) (レス) @page5 id: 35bc9d7cdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：軽油の人 | 作成日時：2023年5月15日 11時
