121話 ページ26
「…おはよう、よかった、目が覚めたんだね」
「っ、フィガロ先生！！」
書類を片手に驚いた顔をしてる。
私が急に大声出して起きたからよね、ごめんなさい。
「シノはまだ目覚めてないよ。でも体に異常もないしAが起きたのもあるし、もうすぐ起きるんじゃないかな」
「…よかった…。あの、あの、シノは、私を庇ってくれて、影みたいな…えっと、よくわからないものに刺されたの。そしたらシノの呼吸が止まってしまって」
「そっか。その話詳しく教えて欲しいんだ。何があった？」
わたしはあの時の状況を説明する。クロエの部屋の外に出たら周りが真っ暗になって歩いていたらシノに出会った。そして不思議な気配がする影が襲ってきてシノが庇ってくれたのだと。
「…不思議な…影。そうか。他のみんなはただ暗いところを歩いてたらしくね。その何かと遭遇したのはシノとAだけか…。うん、ありがとう。こっちでも調べてみるから心配しないで。あとクロエがとっても心配してたから会いに行ってあげてよ。多分ラスティカの部屋にいるから」
「はい！行ってきます！」
横に寝てるシノに「行ってくるね」と声をかけてラスティカの部屋へ向かった。
コンコンと2度ノックしてドアを開ければラスティカさんとクロエと目が合った。
「クロエ！！ラスティカさん！おはようございます！」
「っ！！目が覚めたんだね、よかった！！！」
「わっ！」
ドア向かいの廊下の壁にぶつかりそうな勢いでクロエが抱きついてくる。
「よかったぁっ、ほんとに、もう目覚めなかったらどうしようって、」
「クロエごめんね、心配かけてごめんね」
「ううん、起きてくれたら何でもいいよ！！」
「クロエよかったね。Aも目覚めてよかった。僕もとても心配してたから」
「ラスティカさん…ありがとうございます」
ラスティカさんとクロエ、この2人はとても暖かい師弟だと思う。一緒にいるだけでこんなにやさしい気持ちになれるんだもん。
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灯油マン(プロフ) - るゆさん» ありがとうございます！早起きですね！4もありますよ！ (2021年12月5日 8時) (
レス) @page50 id: 3428c02407 (このIDを非表示/違反報告)
るゆ - 3終わりましたね……めっちゃやばかったです、過去編が楽しみすぎる。4が出るのを楽しみに待ってます！ (2021年12月5日 7時) (レス) @page50 id: 360678e429 (このIDを非表示/違反報告)
灯油マン(プロフ) - るゆさん» ありがとうございます！面白いと思い続けて貰えるように頑張ります！！ (2021年11月30日 12時) (レス) id: 3428c02407 (このIDを非表示/違反報告)
るゆ - 灯油マンさん» いえいえ！こちらこそ、語彙力がないので上手く感想を口にすることが出来ないんですけど、読んだら感想を言いたくなるお話なので… (2021年11月30日 5時) (レス) id: 360678e429 (このIDを非表示/違反報告)
灯油マン(プロフ) - るゆさん» お久しぶりです！！ありがとうございます。わたしもなかなか更新できてませんでしたので！いつも本当にありがとうございます。 (2021年11月29日 9時) (レス) @page2 id: 3428c02407 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：灯油マン | 作成日時：2021年8月1日 11時
