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「オズさんやっぱりかっこよかった……ねえ、お父さんの友達なんだよね?オズさんって恋人いるの?」

「いるよ」

「フィガロ先生!?」

居ませんよね?!フィガロ先生の言葉に娘は「そっか……」と目に見えて落ち込む。





「しかもオズには子供もいるからね」

「子供……!?」

「オズさんお父さんなの!?」

待って流石にそれはバレる嘘じゃないですか!?フィガロ先生!!娘あげたくないからって全力すぎますよ!


「アーサーっていう男の子がいる」

「あ〜……たしかに……」

「お母さんも知ってる人?」

「うん、お母さんと同い年の人よ」

「そうなんだ……」


血の繋がりはないけど、オズさんとアーサー王子は間違いなく親子よね。


初恋が散った娘はしばらく項垂れていたけど気づいたらフィガロ先生の腕の中で眠っていた。



「フィガロ先生、家族はどうですか?愛おしく思いますか?」


「現実味がないね。まだ夢を見てるみたいだ。この子を抱きしめるのも慣れない」


こんな血で染った手で娘を抱きしめるなんてしていいことなのか。一生分からないだろう。



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作者名:灯油マン | 作成日時:2023年7月30日 1時

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