21人目の魔法使い〜フィガロルート〜 (ページ16)

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「フィガロ先生、今夜一緒に寝たいです！」

「ダメだよ」

「どうしてですか！」

「あのね……」

君はまだ17歳で子供だから、大人とこういうことしちゃいけない。と話せばなぜかドヤ顔で彼女は言った。

「私、つい先日18になりました。西の国では18歳で成人です。つまり私はもう子供ではありません！……それに1回も2回も同じだと思います！」

「……」

「フィガロ先生！！」

絶対に諦めない彼女を前に、俺は……今夜は酒を飲みすぎたんだと言い訳して部屋へ入れた。

その半年後、Aに子供が出来て俺たちは南の国で表面上夫婦となったのだ。

最低な話、32歳町医者で通してる俺が責任とらないわけいかないでしょ？
誓いの言葉云々は省いて簡素な結婚式を挙げ、翌年の春に子供が生まれた。

結婚式も子供が生まれた時もオズが来てくれたことが何より驚きだった。

オズは結婚式のとき、Aのお腹に子供がいると知って「フィガロお前……」とドン引きしていた。