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その日の夜、Aのゴリ押しで俺たちは一線を超えた。
……若い子ってすごいね、フィガロ先生びっくりしちゃった。
なんて軽い話ではなくて。
朝からキッチンで頭を抱えていた。
流れだとか、勢いだとか、そう言ってしまったらそれまでだけど2000歳も歳下の子に手を出してしまった。
ミチルと変わらない子供だって自分で言ったくせに。
まああの子は発育はいいし、200歳くらいの魔法使いだと思えば全然……いや、いや。
そういう問題じゃない。
付き合ってもない、結婚してもない17歳の子に??
はぁ、頭が痛くなってきた。
そりゃ昔は俺も悪さばかりしてたからこれが初めてなんてことは無い。無いけど…
そこまで考えたところで「おはようございます!」とAが起きてきた。
昨日と変わらない姿ですぐに朝ごはんを作ってくれる。
「フィガロ先生今日は早起きなんですね!」
「うん……あの、昨日はさ」
「はい」
「いやなんでもない」
「??」
なんだろう、そんな態度を取られると私も恥ずかしい。
お互いその日は口数が少なくなりルチルさんに心配された。
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作者名:灯油マン | 作成日時:2023年7月30日 1時