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キッチンで皿を洗っているとネロさんが入ってきた。
何も無くなった皿を見て｢食べたか？｣と微笑んでくれた。
｢はい！全部食べてくれました！｣
ブラッドの機嫌を取るには胃袋掴めば余裕だと教えてくれたのは他の誰でもないネロさん。
フライドチキンが好物だからそれを作れば間違いなし！
｢あ、でも……味付けがネロさんじゃないのバレてました｣
｢あいつああ見えて味覚は確かだからなぁ｣
たまに調味料の分量間違えると｢今日は味付け変えたんだな｣なんて言ってくる。
気を使うよ、全く。
｢あのネロさん、次のお料理も教えて欲しくて｣
｢いいよ、次は何を作ろうか｣
｢お弁当がいいです！外で食べて美味しいやつ！｣
外で食べて美味しいものか。
サンドイッチと唐揚げと……卵焼きなんかもいいだろうな。
弁当渡されたブラッドの顔を想像したら笑えてくる。
｢明後日の朝、早起きして気な。弁当一緒に作ってやるよ｣
｢はい！！ありがとうございます！｣
この子も、リケもミチルもみんな素直に聞いてくれるから可愛くてしょうがない。
なあ、ブラッド、こんな可愛い子を石にしようだなんて本当は思ってねえんだろ？
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作者名：灯油マン | 作成日時：2023年7月30日 1時
