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厄災が終わって3日後、Aが目を覚ました。
体調も問題なさそうで俺は直ぐに会いに行った。
「え?ブラッドリーさんが助けてくださったんですか?」
「ああ」
あの時は俺も見ていた。まっすぐ魔法舎へ矢のように飛んでいく攻撃。もうダメかもしれない、俺も助けようとホウキを走らせたが間に合わなかった。
どうか無事でと願った時、Aを抱き上げたブラッドを見た。
……やっぱりあいつはなんだかんだ優しいんだ。
「お礼を言いに行かないと」
「そうしてやんな、もう少し安静にしてからさ」
「はい!」
それから2日たっぷり眠って、私はブラッドリーさんに会いに行った。彼は私を見るなり逃げようとしたけど走って回り込み「あの!」と声をかければ立ち止まってくれた。
「助けてくださってありがとうございます。なにかお礼をしたいのですが、なにがいいでしょう?」
「……」
しばしの沈黙が流れ、ブラッドリーさんは首をかく。
そして真剣な声で私に言った。
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作者名:灯油マン | 作成日時:2023年7月30日 1時