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第一印象 ページ18

「それで…」

「なるほど。では、ここは__」


今日一日を通して感じたのですが、私、居なくても良くはないでしょうか。

ここに人材を割り当てる理由は?
先輩一人の方が良い気がしないでもない。特に神宮寺さんでは彼は顕著に態度に表している。

……先輩の生きる糧の一つに神宮寺さんが関わっている可能性が高い。

そうと分かれば話は早い。

此処に来る前、先輩は神宮寺さんに紹介する後輩の私によって己が見捨てられてしまわないように。
そして、それを確実にする為に、復唱して私に失礼のないようにと注意したと理解出来るからだ。


「_さん、山姥さん!」

「は、はい!!」


どうやら、先輩の人間性の分析に集中しすぎていたらしい。
此方を心配そうに見る神宮寺さんと、顔を真っ青にして神宮寺さんと私を交互に見る先輩…。

嗚呼、やってしまった。


「山姥さん、今日は早めに寝なさい。
きっと緊張からの疲れが出ているんだろうね」

「す、すみません。すみません、すみません!
先生に気を遣わせてしまって…

ほら山姥さんも」


ペコペコと頭をまるで赤べこのように振りながら最後に私の名を小声で呼んだ彼に習って、私も深々と頭を下げた。

こりぁ、面倒なことが起こりそうだ。
私は真っ白な床を見ながら思わず意識を遠くに飛ばしそうになった。


「独歩君、私は医者だから勝手なお節介をしてしまっただけだよ。
だから君が謝る必要は無い、ほら顔を上げて」

「やっぱり俺は…」


ここまで来ると凄いなぁ…先輩の自己嫌悪と自尊心の欠如が。

そして、聖母の様に微笑みを浮かべる彼も彼で面白い。彼はまるで全てを見通す様に物事を見ている。彼の口振りは余りにも主観がない。

どういう環境で育ち、どういった人間関係を築けば彼の様に人間は達観できるのかと思わざるを得ない。

また、ネガティブ思考に陥っている先輩を見て苦笑いをしている神宮寺さんに手を貸すべく私は口を開いた。


「先輩、私も先輩が謝る必要はないと感じます。
元は私の体調管理、感情の整理が出来ていなかった事が原因です。
つまり、先輩に非は全く存在しません。

ですので、先輩がそこまで気を病む必要は無いのではないでしょうか」


先輩が顔を上げる。その顔は驚きの色に染まっていた。
苦笑いをしていた彼も私の方を興味深そうに見つめてくる。


「山姥さん、君は本当に新人なのかい?
その冷静沈着な考え方は、経験があまりない若者がしないと思うのだけれど」


あ、やらかした。

くわばらくわばら→←神々しい人



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無自覚サイコパス(プロフ) - ひなたさん» 返信が大変遅れてしまい申し訳ございません!!これからもひなた様に喜んで貰えるよう日々精進させていただきます。コメント、本当にありがとうございます。 (2019年2月5日 23時) (レス) id: d954a9a9d2 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - 内容がすごく私好みでこういう小説が見たかったんで最高です…応援しております、、、!! (2019年1月31日 1時) (レス) id: 0dee45b0bd (このIDを非表示/違反報告)
無自覚サイコパス(プロフ) - るいさん» そのように言って頂き、喜びで天にも登るような気持ちです。ありがとうございます!!頑張って更新して行きたいと思います。 (2019年1月27日 11時) (レス) id: d954a9a9d2 (このIDを非表示/違反報告)
るい - 面白いお話ですね!!ヒプマイ×何かのジャンルで一番好きです!!これからも応援んしてます!更新待ってますー (2019年1月26日 1時) (レス) id: a5de77afb3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:無自覚サイコパス | 作成日時:2018年12月14日 19時

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