神々しい人 ページ17
「次で最後だけど、今まで紹介した中で一番良い人だから大丈夫…なはず」
「御心配して頂き誠に有難う御座います」
なんとか営業先を転々とする中で観音坂先輩と打ち解けて来たように感じる。
というか、
「えっと、俺の顔に何か付いてますか…?」
「あ、すみません。ジロジロと見てしまって…」
いけない、いけない。人の顔を余りジロジロと観察しちゃいけないって母さんに言われていた。人は観察されると警戒するから懐に入り込めないとか何とか。
けど、禁止されると逆に凄く観察欲が出てくる。
あー之が
先輩に不審な目で見られながらも、徒歩数分で着いたのはビル群にも負けないそびえ立った病院だった。
「新宿中央病院…ですか」
「そう、それで今日の営業先が神宮寺寂雷先生」
「…随分と神々しい名前ですね」
そう言えば、観音坂先輩も名前に観音様と同じ漢字がありましたね…。なんて言えば先輩はワタワタしながら「そんな偉い苗字だけど、俺自身はどうしようもない人間だから…!」とか何とか言っていた。
観音坂先輩は自己評価が物凄く低い事は、今日一日で身に染みるほど分かった。
否、彼処までいくと少し引く…というか心配になってくる。この人大丈夫なのか?明日には自分に嫌気が差して首吊ったり飛び降りとかしてそうで怖い。
でも、今も生きているという事は、彼にとっての生き甲斐が何処かにあるのだろう。
「
「わ、分かりました」
そんな怖い形相で言うことなのだろうか?
まぁ、良いか。人の考えてる事は真似ているだけの私には到底理解できない事だろうから。
チクリと心臓に小さな棘が刺さった感覚があったが、観音坂先輩がガラリと「面談室」と書かれた扉を開けた事で気にする暇も無くなった。
「やあ、久しぶりだね独歩君。おや、後ろの女性は?」
「あ、えっと私の部署に今日配属された
「御紹介に預かりました山姥Aでございます。何卒宜しく御願い致します」
深々と頭を下げた私を見て、少し驚いた表情をした神宮寺さんは、すぐに私に微笑みを浮かべた。
私の中で彼の第一印象は地蔵菩薩様の様な人間という位置になった。
第一印象→←既視感 (※モブがキャラを貶す表現があります※)
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無自覚サイコパス(プロフ) - ひなたさん» 返信が大変遅れてしまい申し訳ございません!!これからもひなた様に喜んで貰えるよう日々精進させていただきます。コメント、本当にありがとうございます。 (2019年2月5日 23時) (レス) id: d954a9a9d2 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - 内容がすごく私好みでこういう小説が見たかったんで最高です…応援しております、、、!! (2019年1月31日 1時) (レス) id: 0dee45b0bd (このIDを非表示/違反報告)
無自覚サイコパス(プロフ) - るいさん» そのように言って頂き、喜びで天にも登るような気持ちです。ありがとうございます!!頑張って更新して行きたいと思います。 (2019年1月27日 11時) (レス) id: d954a9a9d2 (このIDを非表示/違反報告)
るい - 面白いお話ですね!!ヒプマイ×何かのジャンルで一番好きです!!これからも応援んしてます!更新待ってますー (2019年1月26日 1時) (レス) id: a5de77afb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:無自覚サイコパス | 作成日時:2018年12月14日 19時