本屋で一服＿＿緑谷出久side ページ7
「＿＿今も君は誰かのヒーロー何だから」
そうAさんに言われて、僕は…
こんな僕でもヒーローになれるのだと、なっているんだと思えた。
*
*
*
それから数分後、
Aさんは、僕が泣き止んだのを確認すると、僕を立たせて、本屋店内に《御自由にお座り下さい》と書かれた紙が張り出されている座布団に誘導される。
この本屋の店主である、お婆さんが僕らを微笑ましく見ていて顔が羞恥心に染まる。
「ねぇ、出久君。
私は先程、極悪非道な人間にもそうなった由縁が有ると言ったよね？」
僕は、唯コクリと頷く。彼女はそんな僕を見た後、空を見上げて続ける。
「これは私の自論だし、君に理解して貰おう何て、これっぽっちも思ってないのだけれど…」
一度区切った彼女の顔は何故か、此処じゃない何処かを見ているように思えて仕方無かった。
「その人が世間一般から見て極悪非道だとしても、その人はきっと、何処かで誰かを救っていると思うの。
一人ぼっちの子供に気分で手を差し伸べる事だって有る。
それが、どんなにその子の救いの手になるのか……。
出久君、善と悪は自分で見極めてね。
周りの噂や虚像に惑わされないで」
Aさんがそう言い切った時、コトリと僕達が座る座布団の傍に緑茶の入った湯呑が置かれた。
その湯呑みからは湯気が立っており、淹れたてだと分かる。
Aさんと共にお婆さんを見ると、お婆さんはニコニコと笑って、こう言った。
「ゆっくりしていきなさい。どうせ、こんなボロ店に態々足を運ぶ人も居ないだろうしね」
自虐の様な言葉だったが、その顔には誇らしさと幸せに溢れていて、僕には良く分からなかった。
Aさんには伝わったのか、少し目を見張った後、頬を緩ませて御礼を述べていた。
僕も、彼女に続けて御礼を言ったが、きっと二人には僕が理解していない事は気付かれているのだろう。
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無自覚サイコパス(プロフ) - ほのかさん» 喜んで(?)頂けて良かったです。では、夢主さんからどうぞ、「“死んでも良いわ”ってあの人に今でも伝えたいの。ほのかさんも、想いは何時でも伝えた方が良いわよ？」ほのか様、コメント有難う御座いました！！ (2017年12月25日 16時) (
レス) id: d954a9a9d2 (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - 月が綺麗ですねぇぇぇ(´；ω；`)ｳｩｩ (2017年12月25日 15時) (レス) id: ac7138ced7 (このIDを非表示/違反報告)
チェリー☆拓郎(プロフ) - 無自覚サイコパスさん» とある事件！！楽しみです！！頑張って婚約者を推理するぞー！！！ (2017年10月16日 13時) (レス) id: ad3a02f993 (このIDを非表示/違反報告)
無自覚サイコパス(プロフ) - チェリー☆拓郎さん» ヒントですね。答えは、とある事件の時に出そうと思ってますから結構後になります。頑張って婚約者を推測してみて下さい！ (2017年10月15日 23時) (レス) id: 96a0b03bdb (このIDを非表示/違反報告)
チェリー☆拓郎(プロフ) - ヒントか！！三文字なのか！！！！？？？？ (2017年10月15日 21時) (レス) id: ad3a02f993 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無自覚サイコパス | 作成日時：2017年9月26日 22時
