ヒーローとは ページ6
少年の名前は緑谷出久だと教えて貰った。
まあ、当の本人はワタワタしてたけど、別にそれは照れ隠しでしょうね！
敦君とか谷崎君とか良くしてるし…。
あれ、そう言えば、私って迷子になるのかな？
世界を超えた迷子……、絶対変な目で見られるから黙っとこう。
「へぇー、じゃあ出久君は中学生何だね」
「は、ははい！えっと、Aさんは…どの様なご職業何ですか…？」
出久君は今、中学三年生で受験生と言うらしい。
「私？私は…人を救う職業だよ」
昔、あの人と約束したんだ。
その約束を守るのも、彼女である勤めでしょう？
「 (ヒーローなのかな…？) えっと、僕も人を救うヒーローになりたいんです。
でも、無個性だから…無理、ですよね…」
ヒーロー＝英雄だと勝手に思っているけど、赤の他人から認められないといけないなんて、随分と手間のかかる世界なんだろうか。
私は思った事をそのまま口に出して彼に話した。
「何で？
出久君は誰かを救いたいんでしょう？
なら、救いなさい。
どんなに赤く、黒く、染まった人間だとしても、誰かの手を借りなきゃ生きていけないんだから…。
君が誰か
その手が増えれば増える程、世界は笑顔に溢れると…私は思うの」
スッと目を伏せてしまった目をもう一度、出久君に向ける。
酷く驚いた様な顔をした彼の目には、戸惑いと不安があった。
「だからね、誰だって誰かのヒーローになるの。
どんなに極悪非道な人間にだって、そうなった由縁が有るのだから…。
私は、出久君がヒーローになれるとも思うわ。
だって、今も君は誰かのヒーロー何だから」
彼は泣き崩れてしまった。
大粒の涙を流して、地面に足をついて俯く彼に、私はそっと頭を撫でた。
私の
若し、この言葉を偽善と言う人がいるのであればそう言わせておけば良い。
私が思った事を口にしただけなのだから、その言葉を聞いた人間がどう受け取ろうが、その人の勝手だろうと思うし、それが私の信条だからだ。
本屋の店主である、彼女はゆったりとした顔で私達を見ていた。
その顔は、何処か知りもしない母親の様な部分が垣間見えた気がした。
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無自覚サイコパス(プロフ) - ほのかさん» 喜んで(?)頂けて良かったです。では、夢主さんからどうぞ、「“死んでも良いわ”ってあの人に今でも伝えたいの。ほのかさんも、想いは何時でも伝えた方が良いわよ？」ほのか様、コメント有難う御座いました！！ (2017年12月25日 16時) (
レス) id: d954a9a9d2 (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - 月が綺麗ですねぇぇぇ(´；ω；`)ｳｩｩ (2017年12月25日 15時) (レス) id: ac7138ced7 (このIDを非表示/違反報告)
チェリー☆拓郎(プロフ) - 無自覚サイコパスさん» とある事件！！楽しみです！！頑張って婚約者を推理するぞー！！！ (2017年10月16日 13時) (レス) id: ad3a02f993 (このIDを非表示/違反報告)
無自覚サイコパス(プロフ) - チェリー☆拓郎さん» ヒントですね。答えは、とある事件の時に出そうと思ってますから結構後になります。頑張って婚約者を推測してみて下さい！ (2017年10月15日 23時) (レス) id: 96a0b03bdb (このIDを非表示/違反報告)
チェリー☆拓郎(プロフ) - ヒントか！！三文字なのか！！！！？？？？ (2017年10月15日 21時) (レス) id: ad3a02f993 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無自覚サイコパス | 作成日時：2017年9月26日 22時
