医務室にて(↑の修正に伴い変更) ページ39
お婆「おや、起きたのかい？」
白い天井……優しそうに微笑む、お婆さん。
此処は一体…何処でしょう？
「…あの、此処は…？」
身体を無理やり起こし、私はお婆さんに質問した。
お婆さんはそんな私に眉を顰めて云った。
お婆「アンタ、医務室に来た事…病院に行った事は有るのかい？」
「へ、病院…ですか？其れは無いですけど。
＿＿＿い、医務室は…有りますよ。……えぇ、有りますとも。出来れば、一生……行きたくない場所です」
医務室と云われて思い出したのは与謝野先生の治療だった。
冷や汗が私の背中を伝う。阿鼻叫喚…与謝野先生の治療は、その言葉が一番合っている。
彼女の前では怪我はしたくは無いものだ。
きっと私の顔が青白くなったのが気になったのだろうお婆さんが私に質問する。
お婆「アンタ、医務室に何か嫌な思い出でも有るかい？」
「……………無いです」
私は途轍もない間を開けて応えた。肯定すれば思い出したくも無い治療された日を思い出してしまうからだ。
お婆「そこ迄して記憶から消したいんだね」
お婆さんは何となく察してくれたのか、それ以上は聞いては来なかった。ふと、私は空色の髪の男から受けた傷を思い出した。
腕を見れば治療された様に包帯がグルグルと巻かれている。きっとお婆さんが治療してくれたのだろう。御礼を述べようと口を開き掛けたその時、医務室の扉が勢い良く開いた。
八木「大丈夫かい!?A君!!」
お婆「医務室の扉を壊す気かい？」
ガゴンと云う変な音が扉から聞こえた気がするが、気の所為だと思いたい。
お婆さんに平謝りする八木さんは細々としていて今にも倒れそうなので、出来れば自分の心配を第一にして欲しいと思う。
八木「本当にすみません!!」
「あの……お婆さん？
お婆さんが治療して下さったのですか？」
話題を変える為にお婆さんに声を掛けた。
然し、彼女はお婆さんと云う言葉に顔を歪めた。
修繕寺「私はリカバリーガールって云うんだけど、アンタ片仮名苦手何だってね？
特別に本名を教えるからそれで呼んで頂戴。
私の名前は修繕寺治与」
「修繕寺さん……あの、有難う御座いました」
私は久しぶりに、叫ばずに治療された様だ。
帰ったらきっと、もう一度治療されるのだろうな。と心の何処かで悟って仕舞っていた。
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無自覚サイコパス(プロフ) - ほのかさん» 喜んで(?)頂けて良かったです。では、夢主さんからどうぞ、「“死んでも良いわ”ってあの人に今でも伝えたいの。ほのかさんも、想いは何時でも伝えた方が良いわよ？」ほのか様、コメント有難う御座いました！！ (2017年12月25日 16時) (
レス) id: d954a9a9d2 (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - 月が綺麗ですねぇぇぇ(´；ω；`)ｳｩｩ (2017年12月25日 15時) (レス) id: ac7138ced7 (このIDを非表示/違反報告)
チェリー☆拓郎(プロフ) - 無自覚サイコパスさん» とある事件！！楽しみです！！頑張って婚約者を推理するぞー！！！ (2017年10月16日 13時) (レス) id: ad3a02f993 (このIDを非表示/違反報告)
無自覚サイコパス(プロフ) - チェリー☆拓郎さん» ヒントですね。答えは、とある事件の時に出そうと思ってますから結構後になります。頑張って婚約者を推測してみて下さい！ (2017年10月15日 23時) (レス) id: 96a0b03bdb (このIDを非表示/違反報告)
チェリー☆拓郎(プロフ) - ヒントか！！三文字なのか！！！！？？？？ (2017年10月15日 21時) (レス) id: ad3a02f993 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無自覚サイコパス | 作成日時：2017年9月26日 22時
