てるてるさんの目に止まったのは…私！？

16話 ページ18

ーAsideー

カラオケが終わって家に帰ってきた(因みに送ると言われたが断ってきた)。
家がバレるのが怖いわけじゃないけど、ただ何となく
嫌だったんだ。

この家には、男性は来た事がない
恋人なんて居たこと無いし作る気もないし…
まふまふ君だってただの友達。
何よりも仕事が大切だから明日の為に考え事はやめないと。

｢馬鹿みたい…こんなに考えるなんて…｣

おかしい…全てがおかしい。
こんなに誰かの事を考えたことなんて無かった
初めての感覚が怖い…

まふまふ君を知る度に怖くなる…
この感覚はなんだろう…ドキドキしてモヤモヤする

(いやだ…な)

無駄な感情なんだ、そう父が言ってたじゃないか
全ては｢才能｣で決まるんだ。
才能がある、まふまふ君は人生勝ち組で
何も無い私は負け組

これは、どう頑張っても変わらないんだ。

｢努力で何とかなんて…なるわけないのに｣

貴方が見てる世界を見てみたい。
何が見えるんだろう、あのステージの上からは
見てみたい…見てみたいからこそ…

あそこの景色を見てる彼が憎らしくなる
嫉妬だと知ってるけど…私には見えない景色があるのが
悔しい…

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