43 ページ44
桐先と輪倉の準決勝を観覧席で見ていたAたちの後ろに中崎と蓮が座っている
中崎「で、ここにきてて雅貴は大丈夫なのか?」
花沢「そうですよー!」
白菊「付き添いとか看病とか」
蓮「自分はいいから試合の写真撮っといてくれってさ」
A「男子は松雪を破って決勝進出ですよ、一足遅かったですね」
蓮「まじかー!撮影し損ねた!雅貴に怒られる……後は優勝か、どう?勝てそう?」
白菊「簡単に言いますわね」
花沢「相手は桐先ですよー?」
妹尾「いや、今日の男子は調子がいい。表情も」
男子の方を向いてみると笑顔でこちらを見ていた……
決勝を見ようと大勢が観覧席にいる中深緑色の着物を着た人が中崎の隣に座った
西園寺「よかった、間に合ったわ」
中崎「さ、西園寺先生?!!」
西園寺「あら中崎さん、こんなところで……そしてA、久しぶりね」
西園寺の下に座っていたAは振り向き挨拶をした
A「今日は西園寺先生が来てくださると思っていましたよ」
西園寺「だって弟子がでるからね。Aも個人優勝おめでとう」
A「ありがとうございます」
弟子が誰か聞きたそうな顔をする中崎だがすぐ決勝が始まる
第一射場に風舞、第二射場に桐先が立っていた
ここからは全員外すことなく1巡を終えた。そのため掛け声と共に拍手が鳴る
花沢「10人全射的中って!」
蓮「これってすごくない?!すごいよね!?」
女子は口を揃えて「すごい!」と言う。その様子を見て西園寺は微笑んだ
2巡目も誰も外すことなくまた拍手が鳴り響く
すると3巡目で桐先の中、万次が外した
A「着離れ……まさか」
山之内も引っ張られ外したが竹早が中盤を引き締め綺麗に中てる
藤原が3本目を中てた時の気迫に妹尾たちはビクッとした。鳴宮も的中するが藤原は彼の弦音を聞いて集中が途切れつつあった
西園寺「珍しい、愁がむきになるなんて」
師匠の西園寺、よく知る友であるAは藤原の異変に気づいていた
4巡目、万次と如月が外し両校2本外している
361人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:奏 | 作成日時:2023年1月24日 8時