九条の貴婦人 (ページ46)

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知ってるかと聞かれても楽曲によったりそこまでファンではないのは見てわかる

滝川「そうか困ったなー」

鳴宮「なんで？」

滝川「東京のテレビ局から連絡があって、そののりりんがうちの神社で修行する所を撮りたいんだと」

鳴宮は企画書と書かれた紙を読む

白菊「修行って巫女のですか？」

滝川「メインはそれ、天津星祭で納射もやるからできればそのシーンもって話だ」

つまりダブルでお得って話だが浮ついた気持ちで弓を手に取ってほしくなかったり初心者がいきなり弓を引くなんて危険だと部員の反応はよろしくない

滝川「今返事は前向きに検討ってことで保留にしてある。その番組がどんなものかのりりんがどういう子なのかおまえたちに聞けばわかると思ったんだが」

その時如月は思いついた

如月「そうだ桐先の！前祭りで会ったじゃん、のりりんTシャツ着てた人！あの人に聞いたら？」

滝川「知り合いか？」

如月「あんときは適当に話を合わせただけだったけどツアーT着用だからかなりのシュバリエっしょ」

妹尾「シュバリエ？騎士？」

如月「プリンセチアのファンをそういうんだよ」

なんでも知ってる如月に山之内はさすがと称えたが如月は佐瀬の連絡を知らない

小野木「連絡方法がないんなら結局駄目じゃねーか」

如月「あるっしょ？」

鳴宮「え？俺？」

如月は頷き周りのみんなも鳴宮を見ていた……

Aは昇段審査を受けるため自分の家紋が入った黒の着物に襷を付けて滝川の道場で1人練習していた。何故自分の家の道場じゃないのかは現在業者が点検に来ており使えないからだ

A「何故桐先が……？」

本村「おや九条さん、その恰好は審査のですか？」

A「え、えぇ……ところでなぜ先輩方がここに？」

佐瀬「それは！俺がのりりんの代理で来たからだ！」

床などを調べていた佐瀬はずいっとAに顔を近づけた

A「あーあなたがプリンなんちゃらっていうファンの」

佐瀬「なんちゃらじゃない！！プリンセチアだ！風舞は何故こうもアイドルに興味がないのか不思議でならない」