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不破「そういえば九条ちゃんはなんでここに？」
A「……親戚に会いに。貴方は？」
不破「あっち見てみ」
不破の指差す方向を見るとウェイター姿の二階堂がいた
不破「ここでバイトしてんだとよ」
A「へぇ」
その様子を見ていたスタッフはバックで話に盛り上がり、二階堂の耳にも入ってきた
「彼氏彼女かな？美男美女だね」
二階堂「どうしました？」
「あぁ、3卓の彼って彼女いたんだね」
二階堂は不破とAが座る3卓に目を向けた
二階堂「……いえ、あいつの彼女じゃないっす」
メニュー表を取って二階堂はお冷とおしぼりも添えて3卓に行った
二階堂「A、なんでここに？しかもこいつと」
A「親戚に会いに……彼とお茶してるのは不本意よ」
不破「美人なお姉さんがいたから誘っちゃった」
二階堂「人の彼女ナンパしてんじゃねぇよ」
悪びれもなく言う不破に二階堂は静かな苛立ちが積もるが仕事している身、問題を起こそうとは思っていない
A「先輩、私コーヒーとこのパンケーキ食べたい」
二階堂「かしこまりました、すぐお作り致します」
ウェイター姿が様になっている二階堂は切り替えが早い
不破「ちょっと待て、俺の時は20分かかるとか言ってたのに」
二階堂「彼女サービス」
不破「友人サービスはないのかよ？」
二階堂「ない」
自分の彼女と友人とはいえ男と一緒にいさせるのはいい気がしない二階堂だが仕方なくAからメニュー表を受け取りバックに戻った
不破「写真で見たことあるけど実物こんな近くで見ると更に美人だな」
不破はAが中学の頃の写真を見せた
不破「ネットで検索したら出てきた」
A「保存したんですね」
不破「二階堂に言うなよ？」
A「言いますね」
不破「うん？話が繋がらないね、ていうか繋げようと思ってない顔してるし」
A「よくお分かりで」
Aの他人行儀な敬語に不破は苦笑いした
不破「親戚この県に住んでるんだ？」
A「えぇ腹立つあの男も辻峰ですよ」
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作者名：奏 | 作成日時：2023年2月6日 10時
