第1Q ページ2
「学校くらいオレの自由にさせてくれ」
その言葉が聞こえた瞬間その方向に目を向けた。
赤色の髪。
そんな人はそうそういない、後ろ姿でも分かる。
私の幼馴染で決定だろう。
杏「赤司ー!」
赤司「?杏か」
杏「やっぱ赤司だった!ねーね、何部に入るとかもう決めた?」
すぐ隣に並んで喋り出す。
私が来て気を使ったのか、執事さんらしき人は赤司と私に一礼して車を発車させた。
赤司「そんなこと聞くまでもないだろう」
杏「はは、やっぱバスケ部?帝光は有名だもんねー、超強豪校って」
「当たり前だ」
と言わんばかりの顔で言われてしまった。
ま、赤司はミニバスからやってたし、当たり前っちゃ当たり前か〜。
赤司「そういう杏はどうするんだ?」
杏「私も男バス、マネージャーやろっかなーと思ってね。お母さんがさ、強いんだしせっかくならやれば?って」
赤司「女子の方に行かなくていいのか?」
杏「いーのいーの!気にしないで〜。女バスに入っても男バスが強すぎて霞んじゃうしね!」
赤司「最低の理由だな」
そう言ってじーっと見つめてくる。
いや、普通に見てくる分なら構わない。
にらめっこの練習にもなるしウェルカムだ。
だけど流石に蔑んだ感じで見られると...ねぇ?
杏「その目をやめてくれると助かるかな」
言ったら言ったですぐやめた。
なら最初からやんなや、って感じっすね。
今私の心の中で復讐の炎が燃えてるよ赤司。
背後には気をつけろよ。
いつ刺されるか分かんないからな。
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作者名:ふーき | 作成日時:2017年4月24日 18時