再会 ４３ ページ43
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side.晴
どうも着慣れない白を基調とした制服を身に纏い、
桃乃園の校門へと歩き出した。
晴 「 ……ふつーの学校じゃねえか 」
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晴 「 ……… 」
生演奏のチャイム、掃除ロボット、VRの授業、ネイルサロン………
その他うちには無いもので溢れていた。
晴 「 どれもこれも全部普通だ！」
一 「 現実を見ろよ、晴 」
一茶に言われ、見上げた先には馳天馬と大嫌いなそいつのでっかいポスター。
皮肉にも、ズラズラと書いてある文章に偽りは無いようだ。
一 「 VRも、掃除ロボもぜーんぶ2人のマニフェストだって 」
愛 「 実現率100％… 」
杉 「 やはりこいつら……出来る。」
……だから、何だって言うんだよ。
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椅子に座りながら視界に入る画面には
"馳天馬"と"中島健人"と書かれたテロップ。
一 「 スイーツは何時でも食べ放題。そりゃ、転校したくなるわけだ 」
晴 「 何処がだ。どれも子供騙しじゃねえか 」
愛 「 でもいつでもネイル出来るのはいいかも…… 」
晴 「 感化されてんじゃねえよ！」
俺が大声で叫ぶと、海斗に注意される。
ちっ、どいつもこいつも………
気配を感じ後ろを振り向けば、ロボットがこちらに向かってきていた。
晴 「 あ？ 」
そのロボットは俺の顔を映し、データだの何だの意味の分かんねえ事を話す。
すると、いきなり音を出して騒ぎ始めた。
晴 「 うっせえな、騒ぐんじゃねえ！ 」
海 「 ロボットに絡むな、帰るぞ 」
海斗の指示に従い椅子から立ち上がった時。
何処からかパリンっと何かが割れる音がする。
「 ………神楽木？」
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作者名：ゆんまる。 x他1人 | 作成日時：2018年4月19日 18時
