再会 １８ ページ18
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晴side
「 ガキは大人しくしてろ。
おい、行くぞ。」
『 嫌っ、』
腕を縛られているAは得意の武術を生かせず、
悔しそうに顔を歪める。
………そんな唇噛んでたら血出んだろ
晴 「 うおお〜！ 」
カッコ悪くたっていい。
アイツを守れればそれで。
ガムシャラになって、男の腕を強く噛んだ。
痛い！と嘆く男の隙を見てAは足で思いっきりそいつの脛あたりを蹴り飛ばした。
晴 「 うーわ、」
めちゃくちゃ痛そう。
そいつは声にならない叫びを上げながら、
俺らの前から走り去った。
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『 晴、』
晴 「 おい、アイツはどうした？ 」
『 あ、健人くんのこと？それなら……えっと、』
Aはバツが悪そうに目を逸らした。
晴 「 ………まあ別にどうだっていいが 」
『 あ、あのさ！晴、』
晴 「 あ？ 」
さっきから何なんだよ。
うじうじしやがって………らしくねえな。
『 さっきは、その…… 』
晴 「 っ言っとくけど別に俺はお前のこと好きでもなんでもないからな！」
…………ダメだ、さっきあの女に言われたことが頭から離れねえ、
＿＿＿＿＿だってあの子のこと好きなんでしょ？
『 ………何言ってんの？ 』
晴 「 だから！俺はお前のことなんか好きじゃねえって言ってんだ！！ 」
『 うん。………で？ 』
晴 「 で、って……だから………
勘違いするなよ！？ 」
『 勘違いって、する訳ないでしょ………
だって私には、』
晴 「 ………なんだよ 」
.
『 こ、婚約者が居るから 』
……………は？
晴 「 婚約者ァ？！ 」
『 あっ、』
晴 「 だ、誰なんだよそいつは……！ 」
だってそんなの一回も……！！
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＿＿＿＿＿＿A、
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作者名：ゆんまる。 x他1人 | 作成日時：2018年4月19日 18時
