再会 17 ページ17
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____ほら、行ってきな?
『 っはぁ、晴……! 』
晴の家までどれくらい走ればいいんだろう。
もう10分くらい走ったかな、
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「 え〜なに、キミ超可愛いじゃん 」
全力で走っている所を止められた。
急に止まったから掴まれた腕がちょっとだけジンジンする。
…………危険な予感。
鈍い私でさえすぐに分かった。
『 貴方に構ってる暇なんてない、
その手を離してちょうだい 』
こう見えて私はある程度の武術は身につけている。
こうやってナンパされた時の撃退法もしっかり教えられてきた。
「 ははっ、気強いのも嫌いじゃないよ〜
………まあそんなの今だけだから 」
ふっ、と耳に息を掛けられ力が抜けた。
まずいっ………私としたことが……!
「 よし大人しくなった
あ、もしかしてここでしたいの? 」
中々やるね〜なんて気色の悪い笑みを浮かべる。
近づかないで、気持ち悪い………
『 っやめて、離して! 』
体を地面に投げ出され、腕を押さえつけられる。
挙句の果てに頭の上で両腕を縛られ、身動き一つ取れない。
…………誰か助けてっ
『 やめて!! 』
晴、!!
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_____ドンッ
『 っ、 』
突然男の体が横に倒れた。
混乱しつつも白いスーツが私の瞳全体を支配した。
月夜に照らされた見えたのは
_____不機嫌そうな晴の顔。
『 なんで、』
晴 「 勘違いするなっ、俺は…… 」
「 なんだてめぇ!! 」
男が起き上がると晴は拳を振り上げる。
も、空振りで掠りもしない。
あれっ?と素っ頓狂な声を出して、
隙を突かれて男に殴られる。
思わずため息が出そうになるも、
助けてくれた晴を見てそんな気失せた。
『 晴、』
…………貴方はいつも助けてくれた。
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作者名:ゆんまる。 x他1人 | 作成日時:2018年4月19日 18時