彼らの愛し方2 (ページ5)

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第4話ページ5

A視点

目の前で朝食を美味しそうに食べるチーノの姿を見て、私自身も癒される。

あの後、朝ごはんを作ったから食べないか、と聞けば、笑顔で首を縦に振ってくれた。

『そんな急いで食べなくてもw』

cino「だって、美味しいので」

もごもごと口を動かしながら、かわいいことを言う。

こうやって、ダメなことがある度に私が支えてあげたら、チーノは自分から頼るようになってくれるかな。

今はまだ、チーノから見たら私は「優しい先輩」という立ち位置だろう。

でもチーノ自身も、かなり頼ってくれている。

だって前は、飲みに行って、酔って、今日みたいになった時は、自分の分のお金は払うと何度も言ってきたから。

結果的には、断ったけど。

そうなることが分かってか、チーノは私に無理やりお金を渡そうとしないようになってきた。

そして、甘える時は甘えてくれるようになった気もするし。

……私にだけ、甘えて、頼ってくれればいいのに。

何かあったら直ぐに私に相談してきてくれて、抱きついて泣きそうになりながら話してくれたら。

ヘマをしてしまうチーノも、自分に自信が無いチーノも、依存して狂いかけてしまったチーノも。

全て、どんな時でも受け入れて愛すから、早く私に、依存してね……？

By白猫