彼らの愛し方2 (ページ14)

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第4話ページ14

グルッペン視点

「皆さんさようなら」

「さようなら！」

学校でそんな挨拶をして、急ぎ足で学校から出る。

今日も彼女はいるだろう。

近所に住んでいる、優しい姉さんのような存在。

仕事で疲れているだろうに、ケーキを買ってきてよく一緒に食べてくれる。

A「お、グルッペンくん」

gr「おぉ！A！」

やはり、今日もいてくれた。

公園の入口にある手すりに寄りかかりながら、俺を待っていてくれた。

そのままベンチに迎い、一緒にチョコケーキを食べる。

Aはよく俺の話を聴いてくれる。

楽しそうに、俺が良いことがあれば、嬉しそうな顔をして。

Aも、俺が気になることを話してくれる。

政治の話や、Aの会社の話。

Aはよく、言葉の説明をしてくれる。

その単語や言葉は、俺が知っていることもあって、そのことを伝えればAは驚いたような顔をする。

基本的にはAが話してくれることを理解できるから、かなり対等に話が出来ているんだと思うと嬉しくて仕方ない。

gr「俺は将来、Aと結婚するゾ！」

そう伝えたけれど、Aは俺が子供だからか、真に受けてくれなかった。

グルッペンくんが大人になったらね、そう優しく微笑んでくれた彼女と約束をした。

……必ず、忘れない。

今はまだ、俺がAに可愛がってもらって、Aに守られる側だが、大人になったら、俺がAを守る側になるんだ。

By白猫