彼らの愛し方2 (ページ13)

今日:2 hit、昨日:5 hit、合計:9,470 hit

第3話ページ13

ケーキを食べ終わり、2人で家へと向かう。

ほとんど家までの道は変わらないから、お互い気を使わずに済む。

gr「A！」

『ん〜？どうしたの？』

gr「俺は招来、Aと結婚するゾ！」

『ン"ｯ！………え〜と？ごめんね、もう1回言ってもらってもいいかな？』

聞き間違えではないだろうか。

……結婚とか、そんな感じの単語が聴こえた気がする。

gr「むっ……だから！俺が大人になったら、Aと結婚するって言ったんだゾ！」

『……あ〜…』

聞き間違えではなかった。

……私から見たらグルッペンくんは子供とか弟感覚で見ていたからなぁ…。

……子供がこんなことを言った場合はどうすればいいのか。

『……じゃあ、グルッペンくんが大人になったらね？』

gr「約束だゾ！」

指切りをするように小指を差し出してきた。

その小さい小指に自分の小指絡ませて、指切りげんまん、と約束を交わす。

グルッペンくんにはどうしても甘いようで、「君が大人になった時は私はかなり変わってるかもよ？」なんて現実を突きつけるようなことは言えなかった。

子供の冗談みたいなもの。

本気で相手にしてしまっても、どうしようもない。

gr「約束したからな！」

『はいはいw』

きっと大人になった時は、グルッペンくんも忘れているだろう。