浜田に来た少女は知っている

16,出会い ページ22

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設定変えます。皆は中２です。
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「え〜と、私はねぇ──


※ここから完全に亜由美が自分の世界に入ります。

小学一年生の頃。

和臣の性格は今と全く同じで、まぁ今でもガキだから。

和臣は、小学１年のときから人気だった。

私もだけどね。←

4年の時、ある日男子に呼び出されたんだ。

確か、学校の裏庭にね。

で、コクられた。

「好きです。付き合ってください。」

で、私は即
「無理です。拒否します」
そういうのに興味なかったからネ。

男子の方は、
「ママと皆に言いふらしてやる！」
と言って立ち去った。

マザコンかw
ってなった。

次の日
私がいつも通り教室に入ると凄い目で睨んできた。

特に女子が。

女子どもの悪口からすると、私がクラスで人気のある高城クンにコクられ、振った上、殴ったり蹴ったりしたとかなってるらしい。

昨日の奴の方をみると、痛々しいアザがあった。

そんなことした覚えはないのに。

それにしても、高城クンって人気あったんだ。

あのマザコン野郎がねぇ。

まぁ顔いいからねぇ。

ま、どうでもいいけど。

「ねぇ、私さ、なんにもやってないけど？
高城クンがアザだらけな理由なんて、私の方が聞きたいんだけど。」

『調子乗んな』
『クズ』
『ちょっと可愛いからってエラそーにしないで』
『性悪ぶりッ子』
『サイテー女』

「は？性悪ぶりッ子もサイテー女もあんたたちじゃないの？
いや、サイテーなのは高城か。」

「うぅー」

お、高城泣いた。

ダッセェ。

「やっぱり最低じゃないっ」

あれ、声に出てた。

「ごめんごめんwまさか声に出てたとはw」

「あんたなんか死ねっ」

「サイテー女っ」

「消えろっ」

そこから始まる死ね消えろコール。

うぅむ、私もさすがに限界が。

涙が流れそうになったとき。

「いいかげんにしろーっ」

突然教室の中を駆け巡った声。

声の主は若武。(こんときは若武って呼んでたんだよ。)

「本当にこいつは何もやってない」

「わ、若武君、何を証拠にこの女がやってないって決めつけるのぉ？」

「昨日、学校を飛び出して泣きながら電柱に突進している高城をみたからだ。」

「なっ」

ぶっふぉ、だっせぇぇぇぇぇぇぇぇ！

そんな馬鹿この世にいたんだ。

「つまり、このアザは澤田にやられたのではなく、自分で作ったアザなんだ。」

「くっくっそぉ」

と言って高城は逃げ出した。

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