誰？ ページ33
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試合当日。
昨日Aちゃんに会ったけど、結局どこら辺に座るのかすら教えてくれなかった。
恥ずかしいからとかなんとか言ってたけど、教えてくれた方が俺としては大変ありがたいんですけどね。
アップ中、時々客席側を見渡してみるけどやっぱり見つけられるわけもなく。
チームメイトからはニヤニヤとした視線を浴びまくった。
大丈夫、試合中はしっかり集中するから。
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今日は、調子は良い方だったと思う。
相手のこともしっかり予習していたし、何より体調が良かった。
若干厳しい局面がありつつも勝ち星を上げた俺たちは、互いに労り合いながら、応援してくれた観客の元へ向かう。
『ユウキ、良いパフォーマンスだったね！調子良かったんじゃない？』なんてチームメイトが言うから。
『うん、そうかも』
『なんだ、愛の力か？』
『うるさい』
『お、否定はしないんだな！』
今までは否定してたぞ！なんてニヤニヤしている男たちをほっといて、俺は応援に来てくれた方々と写真を撮ったり、サインを書いたり。
応援に来てくれる日本人の方も多くて、本当にありがたい。
時間があれば、一人一人に丁寧に対応したいんだけど。
できる限りの感謝を込めて、サインを書いていく。
…と、目の端に見慣れた人物の姿が映った。
ふわふわと巻かれた髪。
Tシャツとデニムパンツというシンプルな格好なのに、よく目立つ。
改めて彼女は綺麗な人なんだと思った。
てかなんでそんな離れたところにいるの、もっとこっち来ればいいのに。
Aちゃんはキョロキョロと落ち着かない様子で、俺から離れたところにいる。
じっと見ていると、こちらに気付いたみたい。
小さめに会釈を一度してきた。
そのよそよそしい感じに、ちょっと笑ってしまう。
“来ないの？"と目で訴えてみると、首を左右にブンブンと振って拒否。
ちょっと傷つくじゃん……。
一通りファンサービスを終えて、裏に戻る途中、まだAちゃんはいるかなと振り返ってみた。
さっきいた場所を見ると、なんか……知らない男と2人で話してるんですけど。
あれ、携帯持ってない？2人とも。もしかして連絡先交換してない？
相手誰、それ。ナンパ？
マジで無防備すぎるんだけど。
『ユウキどうした？』というチームメイトの声に、『別に』と答える。
自分でもわかるくらい低い声だった。
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〇〇(プロフ) - いつもお話読ませて頂いてありがとうございます。ドキドキハラハラしますね。楽しみです。 (4月23日 11時) (
レス) @page41 id: 17708f6b5e (このIDを非表示/違反報告)
Yajirushi.(プロフ) - 〇〇さん» 読んでいただきありがとうございます（ ; ; ）更新速度が遅く、申し訳ありません。楽しんでいただけますと幸いです！ (4月6日 23時) (レス) @page33 id: 475853de31 (このIDを非表示/違反報告)
〇〇(プロフ) - とてもおもしろいです。続きが気になります！ (4月5日 20時) (レス) id: 17708f6b5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Yajirushi. | 作成日時：2024年3月3日 0時
