episode89 ページ40
「やっぱりA俺にしなよ」
『えっ?』
バルコニーからブルーロック内へと戻ろうとした時凪が言った。
「いや...凛のこと好きじゃなくなったら俺のところにおいで」
『何言って..、』
「だって俺一生A以外の人好きになれない気がするし」
凪のその大胆すぎる発言に軽くプロポーズかなとなりかけたAだったが、やっぱり期待を残すのは良くないと言い返した。
『...多分、私一生凛のこと好きだけど』
その発言に凪が目をまん丸くした。
自分でもこんなセリフを口にする日が来るなんて思ってもいなくて言っておいて自分で固まる。
「俺は、多分なんか不確かなものじゃなくて絶対だから」
『どっどこで張り合ってるの!?もういいよ、戻ろう?』
「えーAが信じてくれるまで行かない」
『信じました。分かったから、ね?』
そこまで言うと凪は「それ絶対信じてないやつ」と言いながら私の隣を歩き始めた。
いろんなすれ違いがあったけれど、2人の関係性が変わらなくて良かった。心なしか以前よりも楽に話せている気がする。
それは凪も同じなのか隣から見上げた凪は少しだけふわふわとしていた。
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お昼の時間帯はとっくに過ぎていたので食堂まで凪を送り届けると凪が言った。
「俺必ずレギュラー入りするよ。そして試合でAに活躍見せられるように頑張る」
『ふふ、本当に凪ここにきて変わったよね。いい方向に』
「え?」
『なんでもない活躍楽しみにしてるし、応援してるよ』
「ありがとう」
そして2人は笑顔で別れた。
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そして半日の休日も終わり、始まった三次セレクション。
第一試合は潔くんの活躍もあり。
私的にはかなり面白い試合だったなと思い始まろうとしていた2試合目なんだけど...
私は今、困っていた...いや大変困っている。いや固まって身動きが取れないと言った方が正確かもしれない。
私よりも大きな体に後ろから抱き抱えられているから。
彼の左手は私の腰をがっしりと掴み、右手は太腿あたりを下から上へと撫でるようにゆっくりと動かされていた。
全てが初めての感覚で何よりも怖いと言う感情が心を支配していた。
すると彼は後ろから私の耳元に口を近づけて囁いた。
「ブルーロックにも女の子っていたんだぁ♪」
『やっ...!離してくださっ』
そう、私を後ろから抱いているのは士道龍聖だった。
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小雪(プロフ) - 翔奈さん» コメントありがとうございます!更新が遅れてしまって申し訳ないです...。あと少しよろしくお願いします( ̄^ ̄)ゞ (2023年2月17日 7時) (レス) id: 3c7869de8a (このIDを非表示/違反報告)
翔奈(プロフ) - 更新とっても嬉しいです( ; ; ) (2023年2月16日 22時) (レス) @page47 id: 43e26a5008 (このIDを非表示/違反報告)
小雪(プロフ) - itori0828さん» コメントありがとうございます!絶対とは言えませんが前向きにじっくりと検討してみます...!この作品も最後までよろしくお願いします!! (2023年1月17日 12時) (レス) id: 3c7869de8a (このIDを非表示/違反報告)
小雪(プロフ) - Manakaさん» コメントありがとうございます!そう言ってもらえて本当に嬉しいです。これからも楽しんでいただける作品作りを心がけます...! (2023年1月17日 12時) (レス) id: 3c7869de8a (このIDを非表示/違反報告)
小雪(プロフ) - ここなさん» コメントありがとうございます!じっくり検討してから答えを出したいと思います...!これからの更新もお楽しみに (2023年1月17日 12時) (レス) id: 3c7869de8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小雪 | 作成日時:2022年12月3日 19時