嘘が分かる os 番外編 ページ26
彼は真っ白な軍服に身を包み、真っ赤な目を光らせていた。
大好きな動物を抱え、両親に愛される幸せな奴だった。
親にすら愛されない俺が話しかけても、彼は平等に笑いかけてくれた。
彼のことを兄の様に思っていた。年齢こそ変わらないが、彼に憧れを抱いていた。
大人になると2人で旅に出た。彼の両親は悲しんだが、俺の親は……………………。
2人で｢次はどこに行く？｣なんて、楽しい旅だった。
彼は優しい上に騙されやすい。騙されたことに気づいても彼は｢嘘だったんだねー。｣と笑う。
そんな笑顔に安心した俺は、悲しむ彼の姿が見えていなかった。
いつものように彼は人助けをしていた。彼が助けた男達は、いかにも悪そうな奴らで心配だったが、彼なら大丈夫と思っていた。
彼は泣いていた。理由を聞いても泣きじゃくるばかりで、何も教えてくれない。
彼が出ていくと言うので、心配だった俺は着いていくことにした。
彼は男達の前に立つと刀を抜いた。男達に襲いかかる彼を、ただ見ていることしか出来なかった。
それが終わると彼は崩れるように座り込んだ。
｢あいつらが悪いんだ………母さんを……！父さんを……！ああ"ああぁ……あぅ…………。｣
この時俺は初めて、彼の両親が死んだことを知った。
彼は男達の犯した罪と自分の犯した罪の分だけ泣いていた。
彼の白い軍服は赤黒い血に染まり、彼の真っ赤な目は濁ってしまった。
この時彼を守らなくてはならないと思った。
それから彼のそばを離れることはなく、彼が悲しまないように、｢嘘をつく人間を殺した。｣
彼にとって嘘をつく人間がいなくなったことにより、目の輝きを取り戻していった。
今はW国の仲間がいる。彼以外の信用できる人達。
｢無くしたく……………ない……。｣
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番外編です！オスマンさんがただの悪い人になるのは嫌だったので^^;
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ザックザク(プロフ) - 夢みた猫さん» コメントありがとうございます！！読んでいただいて本当嬉しいです！！！元気になりましたwwほんとありがとうございます！！！ (2020年5月19日 14時) (
レス) id: 4500345d4c (このIDを非表示/違反報告)
夢みた猫(プロフ) - 更新ありがとうございます！私は初コメですが、楽しく読ませてもらっています！他の方にはなかなかない設定なので内容はなんとなくではありますが覚えているので大丈夫です！これからも楽しく読ませていただきますので、頑張りすぎない程度に頑張ってください！ (2020年5月16日 14時) (レス) id: 1ac7f0a6ed (このIDを非表示/違反報告)
ザック(プロフ) - かなとさんありがとうございます!気付きませんでした。 (2019年10月17日 20時) (レス) id: 4cb8e8b04b (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年10月17日 20時) (レス) id: fca7c03b31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ザック x他1人 | 作成日時：2019年10月17日 20時
