第22話 ページ25
gr side-
オスマンがいなくなったのを確認すると、俺は目の前に座る男を見据えた。
ロボロに調べてもらったが、Aはまだ若い筈なのに、いろいろな軍を転々としている。
最近はもう薄くなったが、入って来た時は目の下にクマが出来ていた。
何か事情をあるんだろう。この軍には何故か問題を抱えた者ばかりがやって来る。
だから怪しいからという理由で追い出したりはしない。
gr「ずいぶん美味しそうに食べるな。甘い物は好きか?」
『ああ!ここには沢山美味しいものがあるな!!!』
Aは「ご飯も美味しかったし。」と続ける。テンションが高い。
gr「ところで一つ質問があるんだが……………良いか?」
『勿論だ!!なんでも聞いてくれ!』
Aが俺の方を向き、ケーキをフォークに刺しながら言った。
gr「お前はなんで、初めに入った軍の奴らを……………………
皆殺しにした?」
『!?』
Aはフォークを置き、俺の事を見る。青い目は大きく見開かれている。
gr「一つでは済まないな。お前は何故、軍を転々としている?」
Aは椅子から立ち上がる。逃げられないように、Aの手を掴んだ。
gr「何故人格が沢山ある?
何故皆と風呂に入らない?」
一気に質問を並べる。掴んでいるAの手は震えていた。
夏なのに長袖のAの袖を捲くる。Aは焦ったようにもう一つの手で隠そうとする。
gr「何故こんなにも傷だらけなんだ?
何故クマが出来ていた?
何故こんなに痩せている?」
『……は、離せ………。』
gr「お前は………何を恐れている?」
するとAは俺の手を振り払い出口へと逃げる。俺はAを捕まえると胸ぐらを掴んだ。
『!?』
gr「質問に答えるまで返さないゾ?」
Aの首を絞める。暴走している事に気づいたがもう遅い。
『………ｶﾞﾊｯ……』
gr「答えて貰おうか。」
俺はAの事を威圧的に見つめた。
tn「グルさん〜。ちょっと頼みたい事があるんやけど……………。」
トン氏が部屋に入ってくる。部屋の中を見ると、トン氏は書類をバサバサと落としながら驚いている。
tn「グルさん!?何してんの!?」
そう言うとトン氏は俺とAを引き剥がす。するとAは少し咳き込んだ後、部屋から走って出ていった。
tn「ごめんグルさん、邪魔したか?」
gr「いや、助かった。」
危うくAを殺すところだったからな。
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人格 変動なし
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ザックザク(プロフ) - 夢みた猫さん» コメントありがとうございます！！読んでいただいて本当嬉しいです！！！元気になりましたwwほんとありがとうございます！！！ (2020年5月19日 14時) (
レス) id: 4500345d4c (このIDを非表示/違反報告)
夢みた猫(プロフ) - 更新ありがとうございます！私は初コメですが、楽しく読ませてもらっています！他の方にはなかなかない設定なので内容はなんとなくではありますが覚えているので大丈夫です！これからも楽しく読ませていただきますので、頑張りすぎない程度に頑張ってください！ (2020年5月16日 14時) (レス) id: 1ac7f0a6ed (このIDを非表示/違反報告)
ザック(プロフ) - かなとさんありがとうございます!気付きませんでした。 (2019年10月17日 20時) (レス) id: 4cb8e8b04b (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年10月17日 20時) (レス) id: fca7c03b31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ザック x他1人 | 作成日時：2019年10月17日 20時
