第12話 ページ14
A side-
後ろからシャオロン達の声が聞こえる。だが俺はそんな事を気にする余裕もなく、ただ部屋に向かって走る。
『……ﾊｱ……ﾊｱｯ』
息が苦しい。途中何人かに変な目で見られたが俺はただ走った。
部屋に辿り着くと、俺は扉を閉め鍵をかけた。そして脱衣所に入る。
俺は着ていたシャツを脱ぐと鏡の前に立つ。鏡に映る俺の体はとても見せられたものじゃなかった。
『あ"あ"……ｳｳ……』
この体を彼らが見たらどう言うんだろうか。
能天気なやつだから、いつも通り話しかけてくれる?
それとも腫れ物を触るように接する?
怖い。あいつらの事を信用している。その分どんな反応をするのか怖い。
またあの時みたいに………
『ﾊｱ……ﾊｱｯ……』
苦しい。誰か……
zm「A!?どうしたん!!」
上からゾムが降りてくる。風呂に入っていたからか少し髪が濡れている。
『なんで……ゾムが……?鍵……かけた…はずなの……に……』
zm「ダクトから来た。それよりA何があったん!?」
ゾムが心配そうに俺の顔を覗き込む。俺はシャツを脱いでいたことに気が付く。
(しまった!!)
zm「お、お前体傷だらけやん!?」
バレてしまった。俺の体についたたくさんの傷を見られてしまった。
俺は急いで服を着ると、冷静になった頭でゾムに向き直す。
『帰れ。』
zm「こんな状況でほっとけるかよ!!」
ああ。こいつはほんとに良いやつだな。だからこそ帰ってくれ。
『頼むから。一人にしてくれ。』
するとゾムはなにか言いたそうにしていたが、諦めたのか部屋から出ていった。
〘あんなに冷たくして良かったのか?せっかく新しく出来た仲間なのに。〙
あいつが話しかけてくる。
『分かってる。分かってるから!!!』
〘あんまり嫌われると、お前また…………
××××××ぞ?〙
zm side-
何だあの傷は。Aの体は傷で埋められているようだった。
シャオロンがAが風呂から逃げたというから興味本位で追いかけてしまったが……悪いことをした。
sha「どうやった?」
シャオロン達が俺が戻ってきたのを見計らって聞いてきた。
言っていいものか迷う。俺は部屋にいたAの様子を思い出して、言わない事にした。
zm「な、なんか腹の調子が悪いんやって。」
変な誤魔化し方をしてしまった。だが信じてくれたようだ。
(こいつらがアホで良かった。)
俺は心底そう思った。
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人格 変動なし
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ザックザク(プロフ) - 夢みた猫さん» コメントありがとうございます！！読んでいただいて本当嬉しいです！！！元気になりましたwwほんとありがとうございます！！！ (2020年5月19日 14時) (
レス) id: 4500345d4c (このIDを非表示/違反報告)
夢みた猫(プロフ) - 更新ありがとうございます！私は初コメですが、楽しく読ませてもらっています！他の方にはなかなかない設定なので内容はなんとなくではありますが覚えているので大丈夫です！これからも楽しく読ませていただきますので、頑張りすぎない程度に頑張ってください！ (2020年5月16日 14時) (レス) id: 1ac7f0a6ed (このIDを非表示/違反報告)
ザック(プロフ) - かなとさんありがとうございます!気付きませんでした。 (2019年10月17日 20時) (レス) id: 4cb8e8b04b (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年10月17日 20時) (レス) id: fca7c03b31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ザック x他1人 | 作成日時：2019年10月17日 20時
