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さっき、帰ったはずの伊野尾くんがまた家に来た。
家に迎えに来るって言ってたっけな、
それにしても早っ…
慧「行こ。」
そう言って、伊野尾くんは大きなリムジンの方へ手招きする。
伊野尾くんって、予想以上にお金持ちだったんだ。
「し、失礼します。」
15人ぐらい乗れそうなのに、乗っている人は運転手さんと私と伊野尾くんだけ。
しかも、私の前に座ればいいのにわざわざ隣で座って、
挙句の果てには私の肩の上で寝てしまっている。
でも、そのおかげで隣からシャンプーのいい香りがする。
ふわふわした綺麗な栗色の髪が綺麗だった。
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気がつくと、どこかの高級ホテルのような場所にいた。
慧「あ、起きた?」
「う、うん…」
とりあえず私は状況が把握できないままでいた。
慧「もう7時だしご飯食べよっか。」
見るからに高級感溢れる部屋のドアを開けると、
ディズニーに出てくるようなお城のようなデザインになっていた。
私の歩く、左側の壁にどこかで見たことあるような絵が掲げてあった。
そういえば、学校で見たんだ。
慧「あ、これピカソの描いた絵。学校の偽物とはちがうからね?笑」
私が見る絵と同じ絵を見ていきなり喋りだした。
学校の偽物とはちがう?
ってことはこれは本物?
凄すぎて、全身に鳥肌が立った。
「そういえばここって…?」
慧「俺んち。」
「……えっ…!?」
い、家!?
は!?
これってまさかの夢?
慧「なにしてんの、行こ笑」
それに、エレベーターある家って初めてだし、
なんていったって7階建てだよ?
住む世界が違いすぎる…
慧「ん。」
なのに、この人は手を出してきて、
“ 繋ごう ”
という仕草をした。
不覚にもドキッとした。
でも、ふと、頭に恋人という
交換条件が頭に浮かんだ。
ああ、そっか。
私達、契約恋人だもんね_____。
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kanon(プロフ) - 最新頑張ってください! (2017年5月29日 0時) (レス) id: 8fd14416db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モモ | 作成日時:2017年2月4日 20時