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明「ねえ、ちょっとA!伊野尾くんと付き合ってるの?!」



「…付き合ってるわけ…ないじゃん…」




明「じゃあこれは!?」





目を丸くさせた明が携帯に画像を表示し、こちらに向ける。




「付き合ってない……」





手を繋いでる画像を見せられても、そういう。

だって、そうでしょ?

契約ってだけで、付き合ってるわけでもない。





明「まあ、いいや。

てか、伊野尾くん面白い笑」



「…なんで?」



明「Aと大ちゃん話してるとずっと睨んでんじゃん笑

イライラ全開なんだけど、笑」





余計、複雑な気持ちが芽生える。

契約恋人なのになんで怒るの?

ねえ、なんで?





明「ってあ……」




嫌な予感のまま、振り向いた。

案の定、俯いていて元気の無い伊野尾くんがいた。





慧「…さっきは、ごめん…。」


「いや、いいよ。」


慧「今日も、一緒に帰っていいかな?」





いつもの、何も映らない伊野尾くんの瞳には、

なんだかすごい気持ちが込められた瞳のように見えた。



「わ、わかった。」


慧「じゃあ、放課後…あとでね。」





さっきまで少しイライラともやもやが残っていた気持ちは、

ふわふわした気持ちになった。


“ 放課後 ” という “ あとで ” があることに嬉しく思った。



でも、私の気持ちとは裏腹に、


女子の視線はさらに凍りつくようなものになっていた。




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kanon(プロフ) - 最新頑張ってください! (2017年5月29日 0時) (レス) id: 8fd14416db (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:モモ | 作成日時:2017年2月4日 20時

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