スク‐ルカ‐スト反抗中 ｛ R . N ｝

# 46 ページ46

△.








翌日になって
朝登校するのが怖かった






あの茶髪女子に
もっと酷いことをされそうで






廉君は 、
昨日のことを誰にも言わなかった






私から
詳しいことを話し出すのを
願っているのか







だけど 、
予想に反して

朝のHR前も

授業間の休み時間も

お昼休みも

茶髪女子は何もしてこなかった






本当に 、何も無かった





前の平和……と言うには
違う気もするが

静かな学校生活に戻ったみたいだ








さて 、放課後







何かが起こりそうで怖い









胸の辺りがザワついている







永「宮戸」






「あ 、うん」







取り敢えず 、
いつも通り生徒会室に向かう







……何だろう






後ろから足音が聞こえる







だから頻繁に振り返るけど






「居ない……」







永「何が ?」






「あ 、いや 。
……足音 、聞こえません ?」






声を潜めて
そして何故か敬語になりつつ
聞いてみる







永「おん 、聞こえる 」





やはりか 。



「空耳じゃなかったか 。
で 、どうするのよ」






1日でいつもの調子を
取り戻した私は

廉君達に対する言葉遣いも
前と同じように気を遣っていない






永「知るか」







……此奴 、




「知るかって何 ?!
もしかしたら、居場所知られて
これから大変なことになるかもなのに ?」







永「もしかしたら 、やろ ?」







危機感ってものがねえな





もう 、廉君を相手にしても駄目だと思い

私だけが気にして

1分置きに振り返っていると
思える程頻繁に様子を伺った






それでも
姿は現れない






足音も遠くになっている








永「今やっ」





「え 、何が ?!
ちょ 、速いって 、何 ??!!」






いきなり
私の手を取って全速力で走り出す廉君







……どうやら彼も
相手の様子を伺って居たみたいだ






曲がり角で
巻き上げられる距離と推定したのだろう






凄い。







△.

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