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「おかえりぃー。
どうだった新入社員くん。」







椅子をコロコロと転がし今は課長に呼ばれていない新入社員くんのことを興味津々に聞いてくる。


仕事をせい、仕事を。
ペンを鼻の下に挟んじゃったりしてさ。








『どうだった、って。

不思議なわんこくん、かなぁ。』








自分で言ってしっくりくる。
あれはわんこだ、間違いない。








「わんこって、ふふ。
でもまあ、わからなくもないね。」








くすくす笑うジミンの目線の先には、なにやら初となる任務でうまくいったらしい彼がよくやったと課長にガシガシ頭を撫でられている様子。


嬉しそうに目を細めている。








「A、にやけすぎ。
そのダラッダラの表情筋なんとかして。」



『え!…そんなに顔やばかった?』



「かなりね。」








んな。そこはそんなことないよ、可愛いよって言うとこだと思うんだけど。


女心をわかってない奴め。








『…もーいいですぅー。
ジミン、今日一人でお昼ご飯食べれば?』



「それだけは、だめだよ。

Aいなかったら、女の子達がいっぱい寄ってくるもん。」









なんだ。すごい腹立つ。

けろっとした顔で当たり前でしょ、みたいに言ってくるのも腹立つ。

けど、残念なことにジミンの自意識過剰とかではなくしっかりとした事実であることが一番腹立つ。








こやつ、私にはこんな毒ばっか吐くくせに他の人にはふにゃふにゃの笑顔を見せるもんだから女の私より可愛い可愛い言われている。


それに意外と力持ちでよく女性社員の荷物運ぶのを手伝ってはそのギャップにやられて、目をハートにさせていく罪な男。





大罪人だ。









「ねぇー、一緒に食べよ?A?」









首をこてんと傾げるのも、
ぜーんぶ計算なの私知ってるから。









『…あざとすぎる。』



「世の中からの方が生きやすいからね。」







その顔で言わないで。

君が言うとやけにリアルなんだから。

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設定タグ:BTS , 防弾少年団 , テヒョン   
作品ジャンル:恋愛
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k-pop大好き - とても、切ないお話でした。。推しがテテなので、過去に失った大切な人がテテと知ってモヤモヤしました。。最後、テテが主人公を呼んだ時に涙が止まりませんでした。。 (2021年1月4日 13時) (レス) id: 148acec4a4 (このIDを非表示/違反報告)
kore(プロフ) - あきさん» あき様、コメントありがとうございます。面白いと言っていただけて嬉しいです…!私も書きながらどんよりした気持ちになりましたね…。なのでハッピーケース!!ハッピーになってもらえたらなと思います!! (2020年10月9日 22時) (レス) id: 2761e1482c (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - 読み進めていくなかで覚える違和感、最後の一行ですっきりしました。が、気持ちは、、、泣。どうかハッピーケースが訪れますように!とても面白かったです!!他のお話の更新も楽しみにしてます。 (2020年9月7日 1時) (レス) id: 93ffcf3bfd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:バム. | 作成日時:2020年9月6日 3時

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