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「というわけで、今日から俺たちと一緒に働く仲間だ。みんな仲良くしてやってくれ。
それからキム テヒョン。
お前はキム ソクジン課長から指示を仰ぐように。
よし、朝礼はこれで終わり。今日もみんな頑張ろう。」
パンパンと部長がもう一度手を叩くとみんなあちこち仕事に散っていく。
「じゃ、行こうかキム テヒョンくん。」
「はい。」と短く返事をする彼はソクジン課長と小会議室に消えていく。
それなのに、私の心臓ときたら未だにトクントクンと少し苦しく音を立てている。
「…A?
そんなに気になる?新入社員くん。」
怪訝そうな目を向けてくるジミン。
どうやら私は新入社員くんのことをじっくり、というかガン見しすぎていたようだ。
『…ぜーーんぜん気にならないよ!
ちょっとばかしスタイルいいなぁとか、鼻高いなぁとか、顔彫刻なんじゃね、とか思ってただけだよ。』
ただそれだけ。それだけのことだ。
それなのにジミンは、
「どこがちょっとなんだよ。
しっかりがっつり気になってんじゃん。
Aのバーカ。」
口を尖らせていかにも不機嫌丸出しって感じでカタカタとキーボードを叩き始める。
『ジミン氏ぃ、世の男性諸君がぼんきゅっぼんのお姉さんを見かけたらつい目で追っちゃうのと一緒で、女もそういう時があるんだよぉー。』
「うるさいよ。」
『ちぇー、ジミナこわい。』
「仕事して。」
『飴いる?』
「いる。」
手だけ突き出して飴をねだるパク ジミン。
可愛くない奴め。
なんやかんやでこの差し出された手のひらに、飴をちょこんとのせる私も私だけど。
さて、私も仕事をするとしよう。
気合いを入れてグイッと伸びをした時。
「イ A。ちょっといいかな?」
ソクジン課長にお呼び出しされた。
言っておくけど、何も悪いことはしてない。
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k-pop大好き - とても、切ないお話でした。。推しがテテなので、過去に失った大切な人がテテと知ってモヤモヤしました。。最後、テテが主人公を呼んだ時に涙が止まりませんでした。。 (2021年1月4日 13時) (レス) id: 148acec4a4 (このIDを非表示/違反報告)
kore(プロフ) - あきさん» あき様、コメントありがとうございます。面白いと言っていただけて嬉しいです…!私も書きながらどんよりした気持ちになりましたね…。なのでハッピーケース!!ハッピーになってもらえたらなと思います!! (2020年10月9日 22時) (レス) id: 2761e1482c (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - 読み進めていくなかで覚える違和感、最後の一行ですっきりしました。が、気持ちは、、、泣。どうかハッピーケースが訪れますように!とても面白かったです!!他のお話の更新も楽しみにしてます。 (2020年9月7日 1時) (レス) id: 93ffcf3bfd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:バム. | 作成日時:2020年9月6日 3時