VIII ページ8
syp「それは....」
少し考えたように下を向いたがそれ以上の言葉は返ってこなかった。まるで、無意識に助けた、とでも言いたいような態度。
まさか、この人が無意識に私を助けてくれたとでも？
信じられない。
「.....今更助けてくれたって、遅いのに」
聞こえないように呟いた言葉。しかしそれはしっかり彼の耳に入っていたようで。勢いよくこちらに頭を上げて苦しそうな顔でこちらを見てきた。
syp「俺ッ、そう言うつもりで止めたわけじゃ、」
「＿＿＿＿じゃあなんのつもりで止めたんですか？」
syp「ッ......」
ほらまた頭を下げる。理由なんてない。
じゃあなんのために私を助けた？無意味な救済。今ここで私がﾀﾋんでもきっと明日にはみんな笑ってるんだ。私のﾀﾋは誰かの幸せなんだから。
「私、もう帰りますね。薬拾ってくれてありがとうございました。」
バックを肩にかけて彼の隣を通る。横目で彼の表情を見てみたが、何故か焦っている顔だった。汗が頬を通っていて。まるで後悔しているような表情。何故そんな表情をしているのか、私はわからなかった。
けど聴く必要もなかった。だから、何も言わなかった。
その日の帰り道は何故だかわからないがいつもより空が暗かった気がする。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
syp side
俺、なんでAのことを助けたんだろう。
あの後、彼女が教室から出て行ってすぐに、一つ上の先輩。大先生が教室に顔を出した。俺が下を向いていたからか心配そうな声を出しながら俺に近寄って背中をさすってくれた。
この人、優しいところもあるんだなっていつものように心の中で煽りながら今までのことを大先生に話した。
大先生はいつもみたいに笑って終わるのかと思ったけど今回は違った。真剣な表情でこちらを見つめて。話が終わると考えたそぶりを見せて俺にこう言った。
ut「そのー....Aちゃん？その子さ、中学生の時も虐められてたじゃん？てかショッピもよく笑っとったから覚えてると思うんやけど。」
ut「そのAちゃんのお姉さん。梨沙って子。あの子結構やばかったんよ。ほら昔、話したやん。梨沙ちゃんと俺が付き合ってたって話。」
ut「その時何回かデートもしたんやけど、ずぅっとAちゃんの悪愚痴とか馬鹿にする話ばっかで」
ut「Aちゃんの噂は昔からよく聞いてたし、虐められてるところを放課後とかでよく見かけてた」
ut「ほんで梨沙ちゃんの話でAちゃんの過去をしっちゃったんよ」
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目からアラル海(プロフ) - 蝶って言う表現がめちゃめちゃ好きです！姉さんをクズ中の屑にしたってください！！(ニッコリスマイル) (2023年1月4日 15時) (
レス) @page13 id: ee7bbf8072 (このIDを非表示/違反報告)
チヒロ(プロフ) - 無名さんさん» コメントありがとうございます。姉をもっともっとクズにしていきたいと思います。早く主要人物の絡まれたいですね。 (2022年9月18日 11時) (レス) id: d9d34f6376 (このIDを非表示/違反報告)
無名さん - うっ、、好きです、夢主ちゃん…顔は可愛いと思うけど…それ以上に自分を諦めないで欲しいなぁ…お姉さんくz((ん。仲良くなれないなぁ…この作品めっちゃ好きです！！体調に気をつけて投稿頑張ってください！ (2022年9月18日 10時) (レス) @page11 id: 2e8045659d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：人間 | 作成日時：2022年9月4日 22時
