31話 ページ39
「.....考えてること？」
静かに頷く彼に対して疑問が生まれた
ci「はい」
「考えてることなんて普通ですよ」
ci「そんなのｯ....絶対に違う！！」
声のボリュームがいきなり上がり
街灯に乗っていたカラスは鳴きながら暗闇の空に溶けていった
「....違う？」
ci「...........そうですよ」
ci「この前のなおさんの件だって殺,しに来てたじゃないですか！！！」
ci「普通だったら捕まって処刑ですよ？！」
ci「なのに.......なのにｯ！！貴方はなぜ庇ったんですか....」
徐々に小さく、か弱い声でそう彼は呟く
「なぜ、ですか」
ci「それが"善"なのか"偽善"なのか....僕には分かりません」
「.......そうですね」
私は彼と向き合った
彼の綺麗な瞳が揺れる
「そこに善とか偽善なんてありません」
ci「じゃあｯ......なんで....」
私の肩を強く掴む彼に対して
私は優しく話しかける
「ただ....彼女....いやなおさんが私に似ていたから」
「それだけです」
彼に笑みを向け
ゆっくりと話す
彼、いやチーノさんは瞳から小さく涙をながす
ci「.......本当に貴方は不思議な方ですね」
「そうですか？普通だと思ってますけどねぇ....」
ci「おかしいですよ」
「えぇ....心外...」
くすくすと笑いながら彼と話す
少しの沈黙の後私が口を開いた
「......私から見てもあなたは不思議ですけどね」
ci「......？」
私はベンチから立ち上がりちょうど月が背中に来る場所に立つ
「....貴方は月に似ていますね」
ci「........」
「月って遠くから見たら儚げで美しいですが」
「近くで見たらクレーターだらけなんですよ」
「まるで他人によく見られようとしてるあなたみたい」
ci「......いつから？」
「最初から」
悔しそうに顔をしかめる彼に対してクスッと口元が緩む
多分いつから自分が演じていたのを知っていたのか、という質問だったのだろう
人目見た時から胡散臭いとは思っていたがな
ci「まじかぁ.....あのグルッペンにもバレなかったのにぃ..」
呼び捨て....笑
「あら、そうなんですね」
ci「悔しいです」
「んふふ.......私を騙すにはもっと鍛錬してきてくださいね」
ci「はぁ.......」
大きなため息をつきながら空を見る
ci「....今日は月が綺麗ですね」
「！........でも月の表面はクレーターだらけですよ」
ci「それでも良いんです」
私は彼に近づき彼の唇に自分の指を近づける
「...星の方が綺麗ですよ」
文字数ｯｯ
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るきあ(プロフ) - なおちゃんルートが良いんですけど投票…負けるな（泣） (2022年1月14日 0時) (
レス) @page35 id: e2065bbc2b (このIDを非表示/違反報告)
ネオ(プロフ) - コメント失礼します！私個人としてはにじさんじが読みたいです！よろしくお願いいたします。 (2022年1月5日 12時) (レス) @page47 id: 87cf425ade (このIDを非表示/違反報告)
チヒロ(プロフ) - 西園寺麗奈さん» コメントありがとうございます！文ストですね！票に入れておきます！！！！ｺﾒﾝﾄｱﾘｶﾞﾃｪ⤴︎ ⤴︎⤴︎ (2022年1月5日 11時) (レス) id: d9d34f6376 (このIDを非表示/違反報告)
西園寺麗奈(プロフ) - 初コメ失礼します！いつも応援させていただいております…！個人的には文ｽﾄが読みたいです…よろしくお願いします！ (2022年1月5日 11時) (レス) @page47 id: 187d02f989 (このIDを非表示/違反報告)
チヒロ(プロフ) - ちょい遅くなりましたがアンケート終了させて頂きます！ (2021年12月16日 5時) (レス) id: d9d34f6376 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：人間 | 作成日時：2021年11月23日 11時
