検索窓
今日:2 hit、昨日:12 hit、合計:132,321 hit

吸血鬼49 ページ11

貴方side



「そんなこと...できるの?」


私はトイフェルに質問した


「できるよっ!だって私妖精だもん!」


でも...


『死んだものは生き返らない』


私が小さい時に飼っていた小鳥が死んじゃった時にお父さんが言った言葉


その日は一晩中泣いてたっけ


「トイフェル...やっぱり私はいいや」


「...なんで?」


今さっきまでニコニコしていたトイフェルの顔が一瞬にして冷たい表情に変わった


「...トイフェル?」


「なんで?おとーさんとおかーさんに会いたくないの?」


「それは違っ...」


「ほら、会いたいんでしょ?なら、あわせてあげるよ?」


「違う、そうじゃないっ...」


会いたくないんじゃない...


「もう、死んだ人とは会えないんだよ...」


私は涙を流しながらそう言った


「ふーん...変わった人間だね。あーあ、おかげで殺す気も失せちゃった」


突然の爆弾発言


「えぇ!?こ、殺す気って...」


「おねーちゃん気づかなかった?私、妖精なんかじゃなくて悪魔だよ?」


んん!?


「よ、妖精じゃないの...?」


「まさか信じてたの?こんな吸血鬼だらけの世界に妖精なんていると思う?」


た、たしかに...


「それに私の名前『トイフェル』ってのはドイツ語で悪魔って意味」


だからどっかで聞いたことあったのか...


「私おねーちゃんに興味湧いたから森の外まで案内するよ。流石に傷は治せないけどね...」


「足の傷心配してくれてるの?」


「べ、別にそんなんじゃないっ!」


つ、ツンデレ...


「い、いいから!とりあえず私に捕まってて!!」


「え、あ、うん!」


私はトイフェルの手を握った


「ぜっっったいに手離しちゃダメだからね!」


「...え?」


「いくよ!」


次の瞬間トイフェルの背中から黒い羽が生えて一瞬のうちに私は空の上にいた


「......!?!?」←言葉にならない


「おねーちゃん、あいつらっておねーちゃんの味方?」


トイフェルの指さした先には


「やっほー☆よくも逃げてくれたね?Aちゃん?」


あの大王様が...


「ち、違うっ!あの人は味方なんかじゃないっ...」


私は震え声でそう言った


「だーよねー...あんな腐ったやつが味方とか吐き気がする」


トイフェルはものすごく嫌な顔をして言い放った


大王様ってどんだけ嫌われてんだろう...

吸血鬼50→←吸血鬼48



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (168 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
451人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

カーミラ~吸血姫~ - endの後,赤葦が夢主♀と付き合う時牛若が…<夢主♀を泣かしたら許さないぞ☆≡☆>とアイコンしてそうですよね😅 (2023年2月8日 6時) (レス) id: 0be6243c60 (このIDを非表示/違反報告)
おと - 感動して泣いてしまいました (2022年7月26日 1時) (レス) @page40 id: 5fd4c22047 (このIDを非表示/違反報告)
- 初コメ失礼します٩( ᐛ )و吸血鬼パロ最高です!!ありがとうございます! (2022年2月16日 6時) (レス) @page30 id: a53206b000 (このIDを非表示/違反報告)
ユズアリス(プロフ) - 裕希さん» 感動する程...ですか!? こちらでもコメントありがとうございます!そんなことを言ってもらえて私もこの小説を作ったかいがありました! (2017年3月17日 7時) (レス) id: accef9e732 (このIDを非表示/違反報告)
裕希 - 感動して涙がでました。 (2017年3月17日 4時) (レス) id: 86b4708e33 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ユズアリス | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2016年7月30日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。