【銀魂】タイムリミットまで。【沖田総悟】 (ページ5)

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３話・.・ページ5

《Aside》

しばらく待つと、さっき私を捕まえた瞳孔開いてる男と栗色の髪の男が、ゴリラを連れてやってきた。

・・・ここは動物園なのかしら？

ゴリラがいて、瞳孔開いてる未確認生物が確認できちゃうなんて。

にしても・・・

A「帰っていい？」

私は立ち上がり、そう言う。

？「ダメに決まってんだろ神威。」

瞳孔が開いてる男がそう言った。

・・・まだ私のことを神威だと思ってんのか。瞳孔開きすぎて目が腐ったか？

？２「土方さん、そいつ神威じゃありやせんぜ。」

栗色の髪の男が言う。

ありがとう栗色。女なのにむさ苦しい野郎と間違えられてそろそろ泣きそうだった。

？「なんで神威じゃないと断言できる。」

？２「身長が違うんでさァ。俺と神威の身長は同じ。コイツは少し小せぇや。」

あ、本当だ。

私１６２㎝で、神威１７０㎝だもんね。

？「おい小僧。じゃあテメェは誰だ。」

・・・小僧？

私のことまだ男だと思ってるわけ？

A「・・・私、小僧じゃないです。」

？「は？」

バサリ。

さっきまでまとっていたマントを脱ぐ。

下の服は、深いスリット入りのチャイナ服。

A「私は・・・神威と神楽の姉です。」

そう言うと、目が点になる男ども。

？３「ずいぶんと若くないか？」

さっきまで黙っていたゴリラが口を開いた。

すげぇ、人間の言葉喋ってる。

A「言葉が足らなかったですか？・・・私は神威の双子の姉です。１８歳です。」

？３「そうかそうか！俺は近藤勲だ！よろしくなチャイナさんのお姉さん。」

チャイナさんとは、神楽のことだろう。

嫌だな。神楽を通してしか私を見てくれないのは。

？「俺は土方十四郎だ。・・・間違えて悪かったなチャイナ姉。」

こっちもか。

本当に神楽ばっかり。

私だって結構万事屋にいるのに、１人も私のことを知らない。

八つ当たりのようだが、やはり嫌だ。

？２「俺は沖田総悟でさァ。・・・あんたは？」

話を聞いてたのか？

A「神威と神楽の姉です。」

沖「違いまさァ。あんたの名前でィ。」

・・・私の、名前を聞いてくれた。

A「A・・・Aです。よろしくお願いします、沖田さん。」

＿＿＿＿私は地球に来て、初めて出会ったかもしれない。

誰かの姉としてじゃなく、私として見てくれる人と。